わたし歩記-あるき-

心理カウンセラーでもある写真家のブログです

心理学

ダメなところを取り除こうと必死だった四半世紀

一昨日、近所を散歩している最中、わずかなブロック塀の空洞に自生する一輪のドクダミを見つけました。その「ここは、わたしのだけの居場所よ」とでも言いたげな様子に、植物の「自分を生きる本能」っていうのはすごいものだなあと感心してしまいました。 20…

人と”違う”ことに安心していく

昨日は花拾い句会、5月のシェア会でした。句会メンバーが増えたこともありますが、昨日は投句をした方がたまたま全員参加ということで、過去最多人数での開催となりました。 ↓ ↓ ↓(投句は、夏雲システムというオンラインプログラムを使わせていただいてます…

共感~過ぎたるは猶及ばざるが如し~

ひと昔前、民間のカウンセリングやセラピーの現場では、”本音の解放”などと称し、やたらと「激しい感情の吐露」を重視するメソッドが流行った時期がありました。 例えば、クッションをぼこぼこになるまで蹴る、床を気が済むまで叩く、といった道具を使う系や…

淡く、永く

こんばんは、写真家、認定心理士・産業カウンセラーのさとうみゆきです。 2月に初めて開催した「花拾い句会」も気づけば今月ではや4回目。今夜は5月の投句に対する選句の締め切り日となっています。 昨今、人と親密になれるツールというのはそこいら中に溢れ…

ゴールデンウィークが終わりますね

今日でゴールデンウィークも終わり。明日からようやく5月の日常が始まるな~と言う感じがしています。まとまったお休みが長かったせいか、弛緩したものをどう引き締めれば良いのか分からなくなっています。^^; ふたり展の準備も「この辺りでいい加減区切…

それぞれの「場」、「人」、「時代」で印象や評価が違う

他の人がどうなのかは分かりませんが、この半世紀ほどを振り返ってみたときに、他人からのわたしの印象や評価が、その時々の場や人、時代によって、あまりにも違うことに、IFS(内的家族システム療法)を学んでから客観的に気づけるようになりました。 IFSは…

愛着トラウマに苦しむ人は左脳をより多く使ってみる

先日、日本心理学会から申請していた認定心理士の認定証がようやく届きました。 この認定証を貰うために、現役時代は120%文系女子だったわたしが、統計学に必要な複雑な数式覚えたり、エクセルでデータ分析をしたり、月に何本もの実験レポートを仕上げた…

今月の投句締め切りは24日です

月に1回句会を開くようになってから、自分の心身が季節と共鳴しやすくなっているのを感じています。 もちろん以前と同様、日々は慌ただしく過ぎてはいくのですが、句を詠んだ瞬間が”マイルストーン”の役割を果たし、「たしかに、この時、この瞬間、わたしは…

代理受傷を防ぐために

今度の日曜日24日は、花拾い句会 4月卯月の会への投句締め切りとなっております。既に投句をされている方も、まだもう少し句を温めて居られる方も、ご参加を楽しみにしております。^^ hanahiroinoniwa.com さて、4月も半月が過ぎましたが、ロシアによるウ…

罪悪感と恥はまったく別のモノ

「罪悪感を手放すと人生が上手くいく」 このフレーズに、自分を癒す旅の中、これまで何度か出逢ってきました。当時自分にとって「罪悪感」だと思っていたことの内容には、以下のようなものがありました。 「どうして私は××さんに比べて〇〇ができないんだろ…

自己開示の境界線の引き方について

”世間話”って得意ですか?わたしは、今でこそ、割と普通に出来るようになりましたが、以前はどちらかと言うと苦手な方でした。^^;否、”苦手”というよりは、「それって何か意味あるの?!」と思っていたと言う方が精確かも知れません。心の中ではいつもこ…

幸せや良いことが続くと不安になる

愛着スタイルに傷を持っている方と話していると、皆さんかなりの確率で共通しておっしゃるのが、 「幸せが続くと怖くなる」「良いことがあると、次にものすごく悪いことが起きる予兆ではないかと身構えてしまって、幸せを味わう余裕がなくなってしまう」 と…

最近読んでいるお薦めの本

3月のはじめから受講している、週1回、計8回のプログラムのIFS(内的家族システム療法)中級講座も、気づけばあと2回で終了です。参加者の多くが、臨床の現場で働いている心理師・心理士、福祉や教育現場に従事されている方たちのため、宿題のペアワークをご…

今日はこれから大学の卒業式です

今日はこれから大学の卒業式です。あ、わたしのです^^。 この2年、いろいろなことがありました。どちらかと言えば、苦しいことの方が多かったかな・・・。 そんな中、「学び」の時間があったからこそ乗り越えられた。大切なことを知ったし、大切な出逢いも…

他者の苦痛へのまなざし

だいぶ昔、”アンガーマネジメント講座”というものを受講した際に、怒りとの上手な付き合い方(方略)のポイントの1つとして、 怒りが収まるまで怒りとしばらく距離をとる というものがありました。それを思い出したので、この記事を書くまでには、だいぶ時…

句会にメンバー様がまたおひとり増えました^^

昨日、花拾い句会にまたおひとりメンバー様が増えました♪ありがたいことに、これで5名になりました。あまり大所帯にするつもりはないので、(ひとりひとりへの傾聴と安心・安全を最優先にしているセラピー要素の強い句会のため)このじわっと増えてく感じが…

「これぞ、私!」に憧れ続けた日々

「これぞ、私!」。他人に何と言われようが、「だから何?だって、これが私なんだもの!」と、飄々と言ってのけられるような人になってみたいと、ずっと思って生きてきました。 心理学ではこれを「自我同一性=アイデンティティの確立」と呼び、エリクソンの…

花拾い句会如月・振り返りシェア会開催しました

先月メンバーを募集し、細々とスタートした、わたしが主宰するオンライン句会『花拾い句会』ですが、2月の投句の振り返りシェア会を本日開催しました。初めてのシェア会ということで、メンバーさん揃うかなあ?と懸念していましたが、嬉しいことになんと全員…

断るのが苦手な人が断り方を学ぶ前にした方が良いこと

百草園の見晴台からの眺め 昨日に比べて風も穏やかで気温も上がるというので、今日は京王百草園で梅と吊るし雛を見てきました。 淡い春の陽差しに、花も木も萌出たばかりの草葉までもがキラと乱反射して、眩いほど。いま、世界中で起きている理不尽な出来事…

信じたいことを信じたいだけ信じているこの世界

午前中は3か月に一度の歯科医院へ。虫歯チェックとクリーリングです。2009年にアメリカから日本に帰国して以来、欠かさずに続けている習慣です。その甲斐あってか、歯に関しては、大きなダメージを受ける前にスムースに治療ができています。 こんなにも歯の…

妹と私

この連休は、隣市に住んでいる妹が泊りに来ていました。いや~、しゃべった、しゃべった。(笑)こんなに話すことがあったのか?!と思うくらい、話したし、笑ったし、泣いたし、昨日玄関で「バイバイ」する時には、若干喉が枯れ気味だったほどでした。 わたし…

”危険”に対して、ちゃんと身体が反応した!

先日配信したメルマガが通常のフォルダ以外の場所に入っていて危うく削除しそうになりました・・・という読者様からの連絡を受けたため、テスト配信を行い原因を探っていました。その際、もう何年も放置したままにしていたhotmailの”迷惑メールフォルダ”を久…

ボデイワークが面白くなってきた

今日は今年最初のリトリートin森のユカフェでした。場所が同じ国立市内なので、自転車で気軽にびゅーんと飛んで行けるのが、今のご時世本当にありがたいです^^。 森のユカフェリトリートとは、ノブさんの指振整体を受けることで身体を緩め、ニュートラルな…

乖離(かいり)する瞬間が分かるようになってきた

自律神経系に対するトレーニングを始めてから今年で3年目。最近になってようやく自覚できるようになったことがあります。それは、 「これまでの人生のほとんどの時間、わたしは”この身体”と共に居なかったのだ」 ということ。 2年前、初めてSE™のセッション…

ただ「居る」のが辛いという感覚への理解

何か自分自身にとって不具合が起きていることは分かっている。でも、その何かを人に言語化して説明としようとしても、どうしても上手くいかない。それでも意を決して専門家に相談しようと予約を入れてみたけれど、面談当日、椅子に座ったその瞬間でさえ、自…

ありおりカフェはじめます

hanahiroinoniwa.com ひとりでいる時間もそれなりに楽しい。煩わしい人間関係で、気を遣うくらいな、ひとりの方がずっといい。 特に、愛着に傷つきをお持ちの方の場合は、人との距離感を取るのが苦手で親密になりたいのになれない、そしていざなったとしても…

見ている人は見ている?

よくドラマや小説なんかで、主人公がこっそりある人を助けていて、でも、その助けられた人は主人公のことを、なぜか昔から毛嫌いしている・・そのまま最終回になるのかな~?と思いきや、その主人公の善行の一部始終を見ていた、まったく関係のない第三者が…

もしかしたら、そこに居たのはわたしだったかも知れない

15日の朝、東京大学弥生キャンパスで、17歳の少年が3名の男女を刺すという、痛ましい事件が起きました。自宅で第一報を受け取った時、先ず思ったのは、「ひょっとしたら、少年に刺されていたのは自分でもおかしくなかったのではないか?」ということでした。…

鏡転移と理想化転移

子どもにとって、その子の一生涯の人間関係を左右してしまう「愛着」を獲得するには、0歳から2歳までの間に、養育者からの心身ともに適切なタイミングでの「共感」を得ることが必要となります。では、具体的にこの「共感」が、子どもにとってどんな”生きる術…

私たちはいつから数値でコミュニケーションをするようになったのか

はてなブログから、”はてなスター”の見た目がリニューアルされたとの連絡がありましたね(こちらは、外した矢先だと言うのに^^;)。スターを押すたびに、”きらきらりーん”と丸いアイコンがくるくる回って、ちょっぴりチカチカするのはご愛嬌ってところで…