わたし歩記-あるき-

心と向き合う写真家の学びの記録*

代理受傷を防ぐために

 

 

 今度の日曜日24日は、花拾い句会 4月卯月の会への投句締め切りとなっております。既に投句をされている方も、まだもう少し句を温めて居られる方も、ご参加を楽しみにしております。^^

 

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 さて、4月も半月が過ぎましたが、ロシアによるウクライナ侵攻が終わる気配を見せません。それどころか、ますます激化の一途を辿っているようにさえ思えてなりません。

 

 3月の花拾い句会でも、平和への祈りや、終わりなき戦火への嘆きを詠んだ句が多く見られました。わたし自身、現時点での自分には何が出来るのだろうか?とあれこれ思案をするのですが、せいぜい被災されている市民の方の無事をお祈りし、募金をお届けするぐらいで、他にこれといったことが出来ずにおります。無念です。

 

 ただこんな時(為す術なしと無力感に襲われた時)、少し意識をして気を付けていただきたいことがあります。

 

 それは”トラウマの代理受傷”(二次的外傷性ストレス)と呼ばれる状態です。

 

 新聞やテレビ報道等で、少なからず、いま私たちは、「戦争」という現実に、日々映像や写真を通して触れています。あまりの惨状に、目を覆いたくなることばかりですので、なるべくそういった映像を見ないようにされている・・という方も多いでしょう?それはそれで、自分の心を守る行動です。「自分は世界に無関心なのではないか?」といった、自責感なども湧き出てくることもあるかも知れませんが、自分を責めないでくださいね。敢えて情報を遮断することも必要ですので、それを続けてください。

 

 ただ、遮断したとしても、これだけの国際問題ともなれば、完全に無関係で在り続けることは不可能で、どうしても目や耳から情報は入って来てしまうものですよね?そして、知らず知らず、目で見た映像、耳から聞いてイメージした場面は、あなたの右脳に繰り返し侵入し、定着していきます。

 

 通常、人間の脳と言うのは、何か出来事があった時、右脳でそのイメージを捉え、左脳でそれが何であったかを言語化することで処理されています。

 

 ”昨日、部長に叱られた。”

 

という過去の出来事は、部長にがみがみ小言を言われているイメージとして、先ず右脳に記録され、次に、

 

”腹が立った。でも私も悪かったかも知れないから、次は頑張ろう!”

 

と左脳が理論的に言語化するとき、それはその人にとっての辻褄の合った記憶となります。そしてそれは、時間と共に薄らぎ、健全な方法で忘れていきます。

 

 

でも、言葉を失うような強いショックをもたらす出来事や、自力で避けることができず、口にするのも悍ましいような繰り返し侵入する危険な状況では、右脳にはその悲惨なイメージだけが焼き付くように残り、左脳はそれを言語化することを放棄してしまうのです。そうなると辻褄のあった「記憶」とならないため、イメージだけはいつまでも右脳に残り、何かがトリガーされるたびに、勝手にイメージだけが再生される状態になります。あたかもそれが「いま、ここで」起きているかのように・・。これがいわゆる「トラウマ」と呼ばれる状態なのです。

 

 

 右脳というものは、それがその人の現実のことなのか?それとも他人のものなのか?を区別できません。ただ戦争という悲惨な映像をイメージとして記録します。自律神経はイメージが再生されるそのたびに、自動的に、”逃げろ!戦え!”さもなくば、”凍り付け!”と指令をだします。でも、これは生き残るために備わった当然の反応です。そして、映像の状況に対して絶望感を感じて動けなくなる経験を繰り返した後、それをあたかも”自分がいま経験しているかのように”右脳が再生するようになります(フラッシュバック)。左脳の論理的な言語化は遮断されているため、辻褄の合う「記憶」として処理されぬまま・・。これが”トラウマ”の代理受傷”と呼ばれる状態です。

 

 

 

 では、こうなるのを防ぐにはどうすれば良いのでしょうか?

 

 

 

ひとつはやはり、過度にそれらの映像を見たり、聴いたりしないこと。

 

 

もうひとつには、自分の周囲のことならなんでも構いません!家族や友人、自然でもいいと思います、それらに対して「好奇心」、あるいは「観察する視点」を持ってみてください。

 

 「好奇心」を持つことで脳内の”内側前頭前皮質”という部分が活性化し、トラウマを強化・つかさどっている「扁桃体」の活動を抑制することが知られています。そのため、トラウマ化が和らぐと言われているのです。内側前頭前皮質の活性化は、左脳の言語化の働きも高めますので、しっかりと自分と他人、過去と今の「記憶」に境界線を引き、「今」に居られるようになるのです。

 

 

 わたしは写真家ですので、かねてから、写真を撮ることは「好奇心」の増幅につながると思っていますが、俳句を詠むことも、周囲の出来事に「好奇心」を持つことから始まることを考えると、トラウマ化を防ぐことに有効と言えるのではないでしょうか?イメージ化と言語化、両方のプロセスを活性化しますので、ひょっとしたら写真以上に「抑うつ」や「トラウマ抑制」に有効かも知れません。あなたにとって、一番身近なことで「好奇心」や「観察力」を高めることはなんですか?意識して取り組んでみてください。

 

 

 戦争ばかりではなく、コロナ禍も然り、とにかく今、あらゆる状況で「心を守る」行動が大切になっています。あれ?おかしいな?と思ったら、早めに信頼できるご家族やお友達に相談してみてくださいね。軽い世間話でもいいと思います。もし話す人が誰もいないという方は、わたしで良ければ、メールでもお話伺いますので。^^

 

 

 

きょうも、最後までお読みくださり
ありがとうございました^^
さとうみゆき

 

 


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