わたし歩記-あるき-

心理カウンセラーでもある写真家のブログです

カウンセラーの内面と葛藤

Fujifilm X-T5 with Voigtlander NOKTON 35mm F1.2

 

 家の近所には大きな公園があって、野球をしている子ども、ターゲット・バードゴルフをしているシニア世代、テニスをしているミドルエイジ世代など、さまざまな世代の人の集いを見ることができます。

 

 楽しそうに青空の下でスポーツに興じている人を見ていると、「ああ、この人たちは、日常に何らかの悩みがあったとしても、関わる人に適度に愚痴等を吐き出しながら、自身で(そうとは気づいていなくても)コーピングしつつ、日々をどうにかこうにかやり過ごしているんだろうな・・」なんて思ってしまいます。

 

 

 悩みはね、あっていいんです。悩んでもいいんです。そして、悩みは生きている限り、絶対になくならない。それを、安心・安全の中で通過しているのなら、それで充分に人はヘルシーだと言えます。悩みがまったくない人生を生きたい・・というのは、違った意味でヘルシーとは言えません。

 

 でも、そう言った人が集う場所で見かけることのない人の中には、穏やかにひとり時間を楽しむ人もいれば、ただ繰り返される毎日に絶望しながら、孤独にただじっと耐えている人だっているのかも知れない。

 

 その場に居る人たちを想う時、そこには居ない、どこかの誰かのことを、必ず想ってしまう自分がいます。

 

 

 カウンセリングでクライエントさんのお話を聴いていると、この方の周りに、たったひとりでもいいから、「あなたは悪くないよ。頑張ってるよ。偉いよ。」と言ってくれる人が居ないことが、どうにもやりきれなく感じることがあります。

 

 

 たとえ私がそう思って声をかけたとしても、その人がその言葉をかけて欲しい相手、かけて欲しかった相手は、必ず他に居るわけで、でも、そんな気持ちはぐっと飲み込んで、ひたすら束の間、クライエントさんと共に居ることを選択し続ける。

 

 カウンセラーって、本当に何も出来ないものだなって、何度も何度も思いながら、それでも今日も話を聴くだけしかできない自分と向き合います。

 

 

きょうも最後までお読みくださりありがとうございました。

 

 

写真家・認定心理士,産業カウンセラー
さとうみゆき

 

 

 

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