以前、Twitter(現X)で、知人の公認心理師さんが、
「人の話を聞くだけでお金をいただけるなんて、カウンセラーって美味しい仕事だよね」
と友人から言われちゃった・・と、呟いていたことがありました。
確かに、傍目から見れば、
何か困りごとを語るクライエントと静かにうんうん・・と頷くカウンセラー
と言う画は、誰しにとっても身近で、ともすれば日常的な光景であるため、そう思われてしまっても、仕方がないことなのかも知れません。
実は、カウンセリングをちゃんと学ぶ前の私自身も、心のどこかでそう思っていた節がありました。
「人の話を聞く」
「聞く」身体能力があれば、確かに誰にでもできるし、誰もが日々行っていることですしね。^^
ところが、蓋を開けてみて分かったのですが、カウンセラーの「聴く」は、その見た目の平穏さとは裏腹に、限られた時間内でやるべきことが山ほどあります!
先ず、何を「聴いている」のかと言うと、
クライエントさんの印象、雰囲気、言葉にならない背負った空気等を、身体を通して聴きます。
次に、「葛藤」を聴いていきます。
稀に「葛藤」がない方の場合もありますので、その段階で聴き方を変えなくてはいけません。
そして、その聴き取った「葛藤」から、その人の心理発達段階を見立てます。
家族構成の開示があった場合には、簡単な家族のコンステレーションを作成します。
見立てた上で、今後のカウンセリング計画を頭の中に少なくとも5つくらいイメージします。
必要とあらば、傾聴の終わりにクライエントさんにお伝えする言葉を厳選します。
・・・とまあ、これが表の平穏さの裏で行われていることです。
そして、傾聴が終わると直ぐに、逐語録を作成します。これは、スーパービジョンを受ける際にも必須の作業となります。
作成することで、自分が傾聴出来ていなかった点が浮き彫りになるので、何故自分がそこを聴けていなかったのか?今度は自分自身の内観も同時進行で行います。カウンセラーの主観で決めつけていることがあったら、そこを訂正します。
話の中に多く出てくるキーワードがあれば洗いだし、頻繁に出てきたフレーズをチェックします。
仕上がったら全体を読み返して、今後のカウンセリングの方針を改めて検討します。
ざっと以上が、「傾聴」という裏側で心理士が行っているプロセスです。^^
ただお話を聞いてお金をもらえるのなら、この仕事、どんなに楽しかろう・・・と、冒頭のようなご意見を伺う度に、密かに思ってしまいます^^;
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きょうも最後までお読みくださりありがとうございました。
写真家・認定心理士,産業カウンセラー
さとうみゆき
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