わたし歩記-あるき-

心理カウンセラーでもある写真家のブログです

マインドの達成感と、自律神経の満足感は一致するとは限らない

 

 私が「傾聴」を行う際に、一番気を付けていること、それは、クライエントさんに”開示をさせ過ぎないようにすること”です。

 

 「傾聴」なのだから、時間いっぱい思う存分話をさせてあげる方が、良い傾聴技法なのでは?と思われるかも知れませんが、そうとは限りません。

 

 特に重度のトラウマを抱えている方にとっては、自身の傷になったきっかけの話を何度も繰り返すことで、トラウマの二次受傷の心配もあります。また、自己開示をすることは、カウンセリングの深まりにおいて、大事なプロセスではありますが、

 

弱みをさらけ出す=交感神経の活性化(闘う・逃げる)

 

でもありますので、自己開示の刺激が強すぎた場合、カウンセリングの後、クライエントはエネルギーを大幅に消耗してしまい、急速に背側モード(ポリヴェーガル理論で言う、副交感神経の背側迷走神経複合体)が活性化してしまい、シャットダウンが起きてしまう可能性も出てきます。

 

 

喩えがあまりよくないかも知れませんが、誰かの悪口を思う存分言った後に、スカっとしないどころか、思いのほか気分が晴れない・・何なら、どこか後悔するような、きまりが悪いような、理由なく落ち込むような感覚になった経験ってありませんか?これに近い感覚です。

 

 

 

 とりわけ初期の傾聴においては、「話し切ったぞ!」というマインドの達成感と、自律神経が望んでいるヘルシーな満足感が一致することは、稀です。だからこそ、少しずつ、少しずつ、カウンセラーは、クライエントさんが持つ固有の、「感情のアクセル」に介入していくことが求められます。そして、これが非常に難しい・・と常々感じています。

 

 

 「あ~すっきりした!」と感じてもらえることも、もちろん嬉しいことですが、これは恐らく、一般的に精神的に健康な人が、気の置けない友人に対して、モヤモヤをダンプした時の感覚なら問題ないと思います。

 

 クライエントさんにとっては、「なんか、まだ話足りない気もするけど、身体がほわんとしたかも」とか、「理由は分からないけど、胸のあたりがふわっとしてる」、「あれ?何を話したかったんだっけ?むしょうに眠くなっちゃった・・」みたいな体感を持っていただける経験を、少しずつ積み重ねていけるような時間と場づくりを心掛けたいと思っています。

 

 

きょうも最後までお読みくださりありがとうございました。

 

写真家・認定心理士,産業カウンセラー
さとうみゆき

 

 

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