わたし歩記-あるき-

心理カウンセラーでもある写真家のブログです

教習車の環境とカウンセリングの現場って似ていると思う

 

 感覚的なことって日常にふ~っと流れてきて、いつの間に消えてしまうから、こうして書き残しておこうと思うのだけど、カウンセリングの現場って、自動車教習所の教習車の中の環境に似ているな・・と時々思うんです。あくまで私見ですけど。

 

 どんな風に似ているのか?

 

 まず、環境について。

 

(仮免試験などの例外は除いて)基本、車内には、教官と生徒の二人だけが乗っていること。カウンセリングの場も、家族カウンセリングやカップルカウンセリングのケースを除けば、基本、カウンセラーとクライエントさんが二人しかいない場であること。

 

 

 次に、教習車という特別なツールを使っていること。教習車は、運転席側は通常の車と同じ装備となっています。でも、教官側には、ブレーキがあるのみ。ここで重要なのは、教官側には、ハンドルとアクセルがないことだと思う。
行きたい方向を決める権利があるのは、あくまで生徒さん。そして、前に進むという決定権も生徒さんにしかない。

この点がまさに、カウンセリングという特別な場と共通していると思うのです。

 

 カウンセリングも、行きたい方向を決められるのは、最終的にはクライエントさんだと思っています。そして、「前に進む」ことに許可を出せるのもクライエントさんだけ。じゃあ、カウンセラーはどうして同車しているかと言えば、クライエントさんが何らかの理由でブレーキが踏めなくなっているか、または命の危険が差し迫った際に、代わりにブレーキを踏むことなのだと思います。それも、安全な方法・タイミングで。

 

ただ、いくらカウンセラーがブレーキを力いっぱい踏んだところで、カウンセラー側には、アクセルとハンドルはないので、やっぱり最終的な目的地と前進の選択権はカウンセラーにはない、と言うことになるのですけど・・。

 

 

 30代のころ、ボデイワークのセラピストとして、カウンセラーのような仕事をしていた時期がありました。今になって思うと、私は本当に未熟だったと痛感しています。何故なら、クライエントさんのハンドルとアクセルを、「良かれ」と思って横取りしていたし、何なら、クライエントさんを無理やり降ろして、助手席にのっけて、自分が運転席にふんぞり返って座っていたこともあったと思うのです。(涙)そりゃ~、うまくいかないはずですね。

 

 

 同じ車に乗るって、クライエントさんがカウンセラーを信頼していないと成り立たないけれど、それだけではなくて、カウンセラーだってクライエントさんを信じていることが、大前提、必須条件になってくるんですよね。

 

カウンセリングをスタートさせることを、「治療同盟を結ぶ」と呼びますが、まさしく言い得て妙だと思います。

 

 

ハンドルさばきと、アクセルの踏み方を見せつけたい・・・かつて私自身もそういったセラピストであったことは認めざるを得ないですし、そんなセラピストさんに、当事者として出逢った経験もあります。

 

 

今は、どこで、どんなタイミングで、どれくらいの強さでブレーキを踏めるカウンセラーとなれるのか・・・そのことを勉強し、研鑽する日々です。

 

きょうも最後までお読みくださりありがとうございました。

 

写真家・認定心理士,産業カウンセラー
さとうみゆき

 

 

 

 

 

傾聴・カウンセリングお申込みフォーム
(40分 3,300円)

 

心のもやもやは、大きくなる前に話して、ケアしていきましょう^^

 

hanahiroinoniwa.com

花拾いの庭公式LINEができました!

現在、「原始反射の統合」に関するシークレット講座(動画)を公式LINEメンバー様にのみ、ご案内しております。

hanahiroinoniwa.com

友だち追加 

ご登録の方には、たったの3分ほどで、副交感神経(腹側迷走神経系を活性化)をリラックスさせ、サバイバルモードから抜ける動きをレクチャーした動画を自動でプレゼントしております。

 

■過去のありおりラボの心理学アーカイブ動画の販売はこちらから

 

■あなたの心のお守り「きょうの言の葉」のお申し込みはこちらから