昨日に比べて風も穏やかで気温も上がるというので、今日は京王百草園で梅と吊るし雛を見てきました。
淡い春の陽差しに、花も木も萌出たばかりの草葉までもがキラと乱反射して、眩いほど。いま、世界中で起きている理不尽な出来事を、一瞬忘れてしまうくらい、穏やかな時間を過ごせました。
さて、あなたは人から何かお願いごとをされ、それを請け負うことがどうにも気乗りしない場合、相手に対して「NO」と潔く伝えられていますか?
わたしは、これ、どちらかと言うと、苦手でした。(今もかな・・。)愛着スタイルに傷つきのある方は、「自分が相手からやられる前に、どんな手を使ってでも相手のご機嫌をとらなければ」という危機回避のプログラムがデフォルトで生きている方がほとんどなので、「断る」ことは往々にして得意ではないかも知れませんね。自律神経系的には、「断る=命の危険」とインプットされているのです。「命」がかかっているのですもの、苦手なのは無理もありません。
それこそ私も、「上手にNOを言う方法」だとか、「断り上手のテクニック」みたいな本を読み、折に触れて試したこともありました。が、これがなかなか上手くいかない。
何故ならテクニックを用いてみたところで、自律神経系では「見捨てられ不安やパニック」を引き起こしている交感神経が大暴れしていますから、それを回避するため、結局は「YES」と受諾する方を選んでしまうのです。
「じゃあどうしたらいいの?」という話になるのですが、意外な方法が効果を発揮しました。それは、「嫌!(イヤ)」って声に出して言う練習をすること、です。
使っていない筋肉ってなかなかスムースに動きませんよね?それと同じで、断ることが苦手な人と言うのは、「嫌」と言う時に使う顔の筋肉が、著しく動きにくくなっています。
もちろん心の中では「嫌!嫌!」って大声で叫んではいるんですよ?でも、表の顔はにっこり笑って「うん、分かった」と頷いていたりする。
試しに不承不承「うん」って頷いてみてください。顔の筋肉って動きましたか?むしろ、無表情気味になりませんか?次に「嫌!」と言ってみてください。顔の筋肉が、思いのほか激しく動くのが分かるかと思います。
ひとりの時間や声を出しても大丈夫な場所で、「いや、いや、いや、いや!」と声に出してみます。最初はなんだかバカみたいだと気まずく感じるかも知れませんが、やっている内に心にふわっと爽快感が渡る瞬間が訪れます。そうしたらしめたもの。顔面神経が、「いや」という音や筋肉の動きに対して慣れ、警戒を解きはじめるので、「いや」と言うことが、神経系的にとって特別な反応ではなくなってくるのです。「いや」ということにリラックスしてくる・・という感じでしょうか。断る方法等で認知を変える前に、身体の反応、それも神経系の反応に働きかけた方が、変化は早いのです。
このリラックスの土台が整ってからでも、「断るテクニック」を学ぶのは遅くはありません。というかむしろその方が、対処法的なアプローチは、上手くいくはずです(経験者として)。
顔面には三叉神経はもとより、人とのつながりをサポートする副交感神経の内の腹側迷走神経複合体が多く通っています。「嫌」のエクササイズの他にも、顔ヨガなんかも効果的です。日々コツコツになりますが、ぜひ試してみてください。
きょうも、最後までお読みくださり
ありがとうございました^^
さとうみゆき
愛着に傷つきを持つ方のピアグループ
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写真を眺めてほっと一息^^