ゴールデンウィークも今日で一旦終了・・という方も多いのでしょうか?お天気にも概ね恵まれていたと思うので、ご旅行に行かれた方は、きっと良き時間だったと思います。^^
私は・・というと、今年は遠出はせずに、近場をちょこちょこ散策していました。GW明けから仕事が詰まっていることもあって、完全にエネルギー温存のための連休でした。まとまった時間もとれたこともあり、久しぶりに読書にも没入できました。中でも、こちらの本・・・
森下典子さんの『好日日記ー季節のように生きるー』
は、何度読んでも読み終えた後に心が幸せな気持ちでいっぱいになります。
この本は、前作、『日日是好日ーお茶が教えてくれた15のしあわせー』の続編のようなエッセイです。黒木 華さん、樹木希林さん主演の映画でご存知の方もいらっしゃるかしら?
もし、映画でしか見ていないよ・・という方は、ぜひぜひ原作を読んでみてください!私は著者の森下さんのお人柄が偲ばれる原作だからこそ、この本に感動出来たんだ!と映画を見た時に分かったんですよね。映画も素晴らしかったけれど、原作を読んだ時ほどの感動はなかったので。私にとってこの本は宝物のような存在です。
さて、『好日日記』が出版されたのは、2018年。今から7年前です。映画の公開に合わせるように出版された本でした。当時を振り返ってみると、まだ先代のベルも生きていたし、父も元気でした。先日亡くなった従姉も生きていました。人間関係は、それまで信じて所属していた場が徐々に揺らいでいた時期で、崩壊間近。ここからの私は、激動の数年を過ごすことになるのです。大転機の前の数か月。この本を読んでいたのを、2025年の今、淡淡と思い出しました。それから、そうそう・・俳句もまだ、始めていなかった。
今回、当時は全く響かなかった箇所が、強烈に私の心に染みてきました。それは、102頁から始まる”小満・1”の章で、森下さんがいつものようにお茶のお稽古に行った場面での出来事。先月92歳の母親を亡くし、しばらくお稽古を休んでいた深澤さんというお仲間に、師匠である武田先生が、
「だんだんとお寂しいことでしょうけれど、これも順番ですのでね・・・・。どうぞお上手にお過ごしください」
とさらりと声をかけるシーン。80歳を超えた先生だからこそ、この言葉の響きは軽くとも、愛情深く、悲しみを湛えた人の心に真っすぐに届くのだと思った。
同じセリフを、例えば大切な人を亡くしたばかりの誰かに、私が言い放ったとて、先生のようには響かないはず。
「だんだんとお寂しいことでしょうけれど、これも順番ですのでね・・・・。どうぞお上手にお過ごしください」
は、この7年間、両親を看取る覚悟を深め、あまりにも早く従姉を送った今の私にも、じわじわと染みました。
歳を重ねるって、
しんどいことばかりじゃないなと思うのです
起きることに、しっかりと向き合って、
自分なりにで良いから乗り越えることで
経験をちゃんと孕んだ言葉が生まれて…
それを必要としている誰かに
届けるべきタイミングで
届けられるようになれるってことだから
そんなことを、今だからこそ、改めて教えてくれた本でした。また時期を変えて読むことで、気になる場所が見つかるのかも知れませんね。
あ~、久しぶりに花拾い読書会を開催したくなってきたかも。
同じ本を読んで・・・という回もやってみたい。
この『好日日記』でってどうでしょうか~?^^
きょうも最後までお読みくださりありがとうございました。
hanahiroinoniwa.hatenablog.com
ありおりカウンセリング
写真家・認定心理士,産業カウンセラー
さとうみゆき
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