わたし歩記-あるき-

あなたの未完了の物語を身体アプローチと対話で再編集する心理カウンセラー のブログです

リーキーガットと発達特性、そして原始反射の関係について

 

腸の不調が続いている。
検査では大きな異常はない。
食事にも気をつけているのに、なぜか良くなりきらない。

 

そんな相談を受けることが、ここ数年で、とても増えたなあ・・・と感じています。

 

実はこれ、私自身も、カウンセリング演習において模擬相談として扱っていたテーマでした。他人事ではありません!健康診断で特に問題は指摘されないのに、大きなイベント(旅行とか撮影とか)の前や、ちょっと気の重たい場に行かなくてはならない時等に、自分でも不思議なほどお腹を下してしまっていたのです💦

 

こうしたケースの場合、多くの方が、
「腸が弱いのでは」「食べ物が合っていないのでは」と考えます。

もちろんそれも一因ではありますが、実はそれだけでは説明がつかないケースが少なくありません。

 

そこで関わってくるのが、

リーキーガット
発達特性
原始反射の未統合

という視点です。

 

リーキーガットとは、腸の内側にあるバリア機能が弱まり、本来は体内に入らないはずの未消化物や毒素、炎症物質が血液中に漏れ出している状態を指します。

この「漏れ」は、腸だけの問題では終わりません。


免疫系と神経系を同時に刺激し続けるため、症状はとても幅広く、しかも人によって現れ方が違います。

 

そのため、


「関係なさそうな不調がいくつもある」
「日によって調子が全然違う」


という形で現れることが多いのが特徴です。

 

リーキーガットの症状は、まず消化器系に現れます。


下痢や便秘を繰り返す、お腹が張る、食後に強い眠気やだるさが出る、特定の食品で不調が出る・・・etc


ここだけを見ると、胃腸虚弱や過敏性腸症候群と診断されることも多いでしょう。

 

しかし、腸は体最大の免疫器官でもあります。


バリアが壊れると免疫は常に警戒モードになり、慢性的な疲労、微熱、アレルギーの悪化、風邪をひきやすいといった状態が続きます。

 

さらに、腸は自律神経とも深くつながっています。(ポリヴェーガル理論で言うところの副交感神経の背側迷走神経複合体ですね)



動悸、息苦しさ、立ちくらみ、眠りの浅さ、常に緊張が抜けない感覚。


これらは「気のせい」ではなく、腸からの炎症信号が神経を刺激し続けている結果でもあります。

 

不安が強くなる、イライラしやすい、気分の波が激しい、人といると極端に疲れる。

こうした状態も、性格やメンタルの弱さと片づけられがちですが、身体側の影響が関与していることは珍しくありません。

 

ここであらかじめお断りしておきたい、大切な前提があります。

 

 

発達特性があるからリーキーガットになる
リーキーガットがあるから発達特性が生まれる

 

これらは、どちらも正確ではありません。

 

実際に起きているのは、
発達特性のある神経系は、リーキーガットが起こりやすい条件を持っている
そして
リーキーガットが起きると、発達特性が強く表に出やすくなる
という、双方向の関係です。

 

たまごが先か、ニワトリが先か・・みたいな関係ですね^^;

 

 

発達特性のある人の神経系は、感覚の入力が多く、環境の変化や刺激に敏感です。
これは欠陥ではなく、神経の個性です。

ただ、この状態が長く続くと、身体は無意識のうちに防御(サバイバル)モードに入りやすくなります。


交感神経が優位になり、呼吸は浅くなり、体は常に緊張した状態になります。

 

 

実は、腸というのは、安心しているときにしか修復されません。


神経が警戒モードに入っていると、迷走神経の働きが低下し、腸の血流や消化酵素の分泌が落ち、腸粘膜の回復が後回しにされます。

その状態で食事をすると、消化が追いつかず、炎症が起きやすくなり、腸のバリアはさらに荒れていきます。
これが、リーキーガットの仕組みです。

 

ここで重要なのは、これは努力不足でも、食事選びの失敗でもない、ということです。
神経が安全を感じられていないだけなのです。

 

 

また、原始反射が十分に統合されていない場合、身体は無意識のレベルで緊張しやすくなります。


姿勢が安定しない、呼吸が浅くなる、外界への反応が過剰になる。

これは、本人がリラックスしているつもりでも、身体は警戒を解けていない状態です。
その結果、神経の緊張が慢性化し、腸が回復モードに入れない状況が続くのです。

 

リーキーガットと発達特性、原始反射の未統合が重なると、不安や落ち着かなさ、感情の爆発、抑うつといった状態が目立ちやすくなります。

しかしこれは、心が弱いからではありません。
腸由来の炎症信号が神経を刺激し続け、脳が疲弊している状態です。

言い換えるなら、
身体が限界なのに、心の問題として扱われている
という構造です。

 

発達特性のある方や、原始反射の未統合が多い方ほど、食事療法がうまく続かないことがあります。


制限そのものがストレスになり、「気をつけなきゃ」という意識が神経の緊張を強めてしまうからです。

神経が落ち着いていない状態では、どんなに良い食事をしても、消化吸収はうまくいきません。サプリメントを摂取するなどしても、いきつくところは同じです。
一時的に良くなっても、すぐに戻ってしまうのはこのためなのです。

 

発達特性や原始反射、リーキーガットが絡む場合、回復には順序があります。

まず、神経に「今は安全」という情報を入れること。
次に、呼吸や身体感覚を落ち着かせること。
感覚入力を予測可能なものに整えること。
その上で、はじめて腸へのケアが生きてきます。

この順番が逆になると、どこかで必ず行き詰まります。

(にも関わらず、腸からケアしている方がとても多い!💦)

 

腸の不調は、体が出している大切なメッセージです。
責める必要も、無理に正す必要もありません。

神経が安心できる環境が整えば、腸は本来の力を思い出します。
そしてそれは、発達特性そのものが「困りごと」として強く出なくなることにもつながっていきます。

 

回復は、何かを足すことよりも、緊張をほどき、本来のリズムに戻っていくプロセスです。

 

もし、これまで色々試してもうまくいかなかったとしても、それはあなたの体が間違っていたわけではありません。順序が違っていただけかもしれないのです。

 

ここまで読んでくださった方の中には、「じゃあ、実際には何をするの?」
と感じている方もいるかもしれません。

 

私が学んだ療育整体®は、強い刺激を与えたり、無理に整えたりする施術ではありません。


また、「頑張って動く」「正しい動きを覚える」といったことを求めるものでもありません。

 

一番大切にしているのは、
血流を上げ、骨軸で楽に立てるようにし、身体と神経を、安心できる状態にすることです。

 

まず行っているのは、身体が今どのくらい緊張しているか、どこで力を抜けなくなっているかを丁寧に見ていくことです。


姿勢、呼吸、皮膚の反応、動きのクセ。
そこには、言葉になる前の「身体の履歴」が現れています。

 

原始反射が関係している場合、本人が意識していなくても、身体は無意識に警戒したまま動いています。


療育整体では、その警戒を強めないように、ゆっくり、予測できる関わり方を選びます。

 

具体的には、


皮膚や筋膜へのやさしいゆらぎ・タッチ
呼吸が自然に深くなる姿勢やサポート(入力)
身体の中心感覚が戻るような関わり(タテヨコ)
過剰に反応している感覚を落ち着かせる刺激(入力)

などを用います。

 

どれも、「何かを直す」ためではありません。
身体に「もう闘ったり守らなくていいよ」と伝えるためのものです。

 

神経が落ち着いてくると、呼吸が変わり、身体の内側の感覚が静かになります。
この状態になると、腸を含めた内臓の働きは自然と回復モードに入ります。

 

大切なのは、ここまでの過程に


頑張り
我慢
努力
がいらないということです。

 

療育整体®は、発達特性を矯正するためのものではありません。
特性を持った神経や身体が、安心して存在できる土台を整えるためのものです。

 

身体が安心すると・・・

 

感覚の過敏さが和らぐ
情緒の波が落ち着く
疲れにくくなる
腸の調子が安定しやすくなる

 

といった変化が、少しずつつみ重なっていくことがあります。

それは劇的な変化ではないかもしれません。
けれど、「前より楽かも」「安心に戻りやすくなったかも」という感覚として、確実に現れてきます。

療育整体®は、何かを足す施術ではなく、
緊張をほどいて、本来のリズムに戻るためのアプローチです。

 

腸の不調も、感覚のつらさも、情緒の揺れも、
身体が理由なく起こしているものではありません。

 

順序を間違えず、身体の声に沿って整えていけば、
改善は決して遠いものではないと、私たちは考えています。

 

ここまで読んでくださった方で、
「もしかしたら自分のことかもしれない」
そう感じた方は、どうぞ焦らずに行きましょう!


身体は、ちゃんと戻る力を持っていますから!

 

 

きょうも最後までお読みくださりありがとうございました。

 

 

あなたの未完了の物語を身体アプローチと対話で再編集する心理カウンセラー
・愛着の傷 / 生きづらさ / 発達凸凹
・身体アプローチ × パーツセラピー × 原始反射統合
・心の安心基地をつくっています
日本心理学会認定心理士 / 療育整体師

さとうみゆき

 


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