
今日は夫と共に、相模の国一之宮として知られる寒川神社へ初詣に行ってきました。
寒川神社と言えば、全国唯一の八方除の神社として有名です。昨年、妹が我が家に遊びに来た時に初めて参拝し、とても強力なご加護を頂いた実感があったため、お礼参りも兼ねての新年の参拝となりました。
古いお守りをお返しし、新しいお守りをいただきました。私は手帳に挟むタイプのお守りがお気に入りです。夫はお守り袋に入っているタイプを授けていただきました。
まだ1月ということもあってか、それなりに混みあっていた境内でした。ただ、思っていたほど時間はかからず、参拝を済ませ、帰途についた小田急線の中・・・実は、ちょっと不思議なアクシデントに見舞われたのでした。
海老名から乗車し、運よく座れた私は(夫は少し離れた席に座っていました)、特に何をするでもなく、お参りの余韻に浸りながら、窓の外をぼんやり眺めていました。
次の停車駅、相模大野で多くの人が乗ってきました。身体の不自由な方やご高齢の方がいないか一応確認し、大丈夫そうだったので、再びぼーっとしていたその時です。
ふと、頭の上に何かが落ちてきました。
「え? 冷たい? 雨? ……違う。何?」
不思議に思って頭上の網棚を見ると、そこからぽたぽたと水のようなものが落ちてきているではありませんか。少し混乱しながら身体をひねり、目の前に立っていた男性に声をかけました。
「あの、上から何か水が落ちてきているみたいなんですが……」
するとその男性は、はっとした表情で慌てて言いました。
「すみません! ごめんなさい! 鞄の中に入れていた麦茶です!」
そう言って網棚から鞄を下ろし、深く頭を下げられました。
ダウンを着ていたため、その時はあまり実感がなかったのですが、よく見ると私の服は思った以上に濡れています。そこでようやく事態の大きさに気づき、ハンカチでダウンの上にこぼれた麦茶を拭き始めました。
男性はますます恐縮し、何度も謝ってきます。すると、そばにいた三歳くらいの男の子を連れた娘さんと思しき女性も「すみません」と重ねて謝ってくれました。大人二人が謝る様子を前に、男の子はとても不安そうな表情をしています。
私は「いえいえ、ぜんぜん大丈夫ですから」と言いながら、ハンカチで水滴を拭き続けました。私の気持ちはただひとつ、その子の不安がこれ以上長引いてほしくない、ということでした。
すると、それまでずっと寡黙だった右隣の男性が、私に声をかけてくれました。
「背中の上の方まで濡れてるよ。ハンカチ貸して」
そこは自分では手が届きにくい場所だったので、彼が代わりに拭いてくれたのです。
「ありがとうございました。本当に助かりました」
そう伝えると、彼は軽く笑って、
「いやあ、びっくりしたよなあ」
と声をかけてくれました。その一言の共感だけで、私の心はすっと凪いでいきました。そして「ありがとうございます」と伝えた自分の言葉によって、さらに落ち着いていくのを感じました。
登戸で下車する際、あの小さな男の子が私の方を見て、なんと
「ごめんなさい」
と可愛く声をかけてくれたのです。
「いいよ。大丈夫だよ~」
そう笑顔で伝え、私と夫は電車を降りました。
何が起きたのか分からず、不審そうにしている夫に事の顛末を話すと、
「せっかく厄除け神社にお参りしたのに、とんだ災難じゃない?」
と、ひとこと。
確かに、と思わず笑ってしまいました。けれど、すぐに腑に落ちたのです。
「ああ、これ、神様に“私にとっての厄除けの在り様”を試されたんだな」
と。
いくら厄除けをしたからといって、悪いことが一切起きなくなるわけではありません。起きてしまうことは、ただ起きる。それをどう受け取り、どう扱い、どう吉へと変えていくかは、その人次第だと、私は常々思っていたのです。それを、試されたんだな…と。
電車の中で、目の前の男性に「ちょっと、何してくれるんですか!」と怒りをぶつけ、クリーニング代を請求するという展開も、もちろんあり得たでしょう。不安そうな男の子をさらに追い込み、お母さんと一緒に、下車する直前まで謝らせ続けることだってできたはずです。
でも、そうしなかった。
私が、そうしたくなかったから。
右隣に座っていた寡黙な男性は、こんな出来事がなければ、おそらく一生言葉を交わすことのなかった人です。でも、私を助けてくれたこと、そして私が感謝を伝えたことで、自分のとった行動を、少なからず肯定できたのではないかと思うのです。
男の子もまた、知らない大人に対する恐怖を抱え続けずに済んだ。謝れば、人と人は和解できるのだということを、小さな身体で感じ取ってくれたように思います。たとえ、その記憶がいつか消えてしまったとしても。
そうか、「厄」って、こんなふうに超えていけばいいんだな・・。
ただ祈るだけでもなく、願うだけでもなく、避けるだけでもなく・・。
自己犠牲からではない、意思を持ったやわらかな在り方を示すことで。
誰かの神性、やわらかさを守ることで。
それを、実践で体感することができた。
そう思えたことが、何よりとても嬉しかった・・。
やっぱり寒川神社って、特別な神社なのかもしれません。
きょうも最後までお読みくださりありがとうございました。
あなたの未完了の物語を身体アプローチと対話で再編集する心理カウンセラー
・愛着の傷 / 生きづらさ / 発達凸凹
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日本心理学会認定心理士 / 療育整体師
さとうみゆき
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