自他共に認める”方向音痴”の私^^;対策として、前日に会場までの道順を下見していました。先生のHPに書いてあった住所を、グーグルマップに登録し、導かれるままに歩くと、そこは、隣町(西国立)のレンタルスタジオでした。「これで安心、迷わず行ける」。そう思って安心していたのです。(ここが”レンタルスタジオ”だったことがのちの悲劇に繋がります!^^;)
そして当日。講座開始時刻15分前に到着すると、なぜかレンタルスタジオの扉には鍵がかかっています。「どうして?変じゃない?…」と私に微かな動揺が走りました。
慌ててスマホで「発達キッズ協会」の住所を再検索すると、何と今度は別の場所を示しています。「やだ!こっちだったの?!」と小走りで飛んだ先は、なんと松島先生ご自宅でした。5分遅刻で駆けつけて、ドアフォンを鳴らしました。すると中から奥さまが出てきてこう仰るじゃないですか!「あら?今日はここじゃないのよ~!さっきも一人いらしたんだけど・・。」私の頭の中は混乱を通り越してパニックです。今日の会場を優しく教えていただき、真の会場が立川駅からモノレールで5つ目の駅が最寄りの、公民館的施設であることを知ったときには、絶望的な状況でした。
しばらくの間、とりあえず、立川駅に向かおう!と、朦朧とした意識で歩き始めました。自律神経の状態で言えば、「赤(交感神経)と青(背側)」が同時に働いている状態ですね。
そのまま3分くらいが過ぎた頃でしょうか・・・。不意に、自分であって、自分でないような存在?意識状態?のところから、「落ち着いて!深呼吸!深呼吸!止まって!」といった、声であって、声でないような何かが私の身体の中にすーーーーーと入ってきたのでした。
以前の私ならパニックに陥り、「どうせ間に合わない」とあきらめていたでしょう。しかし、そのとき、深呼吸をして一呼吸置き、「よし、タクシーに乗ろう」と即座に決めました。
後ろを振り返ると、嘘みたいにタイミングよく「空車タクシー」が20メートル後方からこちらに向かってきています。
ドラマでよく見ていたように、ふわっと右手を上げると、車が停まりました。(実は道でタクシーを拾って乗るのって、これが人生初でした!)
ただ、ここは土曜日の立川の繁華街。今度は、渋滞につかまってしまいました。このままでは、いつ駅前の渋滞を抜けられるか微妙です。
「おわった・・・」と後部座席でうなだれていると、運転手さんが、
「ちょっと荒っぽいことしますけど、しっかりつかまっててください!」
と言うやいなや、反対車線まで車体をぐいっと押し出して、そこからキキーっとUターン!!裏道を駆使したテクニックで、猛スピードで移動をし始めたのです。
「こういうの、ドラマで見たやつーーー!」
と、どこか他人事のように眺めている自分が居ましたが、現実です。もう、万事休す。自分でどうにかしようと思う気持ちを手放して、シートにゆったり座って、とにかく深呼吸を続けることにしました。
この運転手さんが、なんで?ってくらい、とても良い方で・・・
道すがら、「間に合いますよ~!大丈夫ですよ~!」って、何度も声をかけてくださるのです。(泣嬉)彼のおかげで、ずいぶんと心が楽になったのです。
冷房がほどよく利いた車内で、汗だくだった身体もクールダウンし、焦りも落ち着いてきました。結局、乗車してから15分ほどで会場に到着。前半35分の座学には間に合いませんでしたが、これまで学んできた知識とかなり重複していたため、実技・実習には問題なく、本編をしっかり受けとることができました。
後から分かったことですが、どうやら講座に申し込んだときに、講座の販売システムに不具合があり、会場案内の返信メールが届かなかったようでした。こんなまさかのタイミングって、あるんですね~^^;私以外にも、もうお一人、先生のご自宅に行ってしまった方がいたと聞いて驚きました。療育整体の先輩からは、「ある意味、先生の自宅まで行くなんて、すごいご縁なのかも知れませんよ!」と言われましたが^^;
これまで予期しない出来事に対する不安が大きくて、いつも過剰に準備してしまう私でした。その準備でくたくたになってしまう・・なんてことも多かったのですが、ここまで予定調和の外れた出来事に見舞われるって、きっと何か意味があるのではないか?と思うのですよ・・・。だって、今回のことって、自分の準備不足が原因で起きた出来事ではないから。(むしろ、準備は万全だったのに^^;)
いくら準備をしたところで、物事は思ったとおりには運ばない。たとえそれが起きたとしても、落ち着いて行動し、借りるべきところで、正しく人の助けを借りられたら、必ず窮地を乗り越えられる・・・。今回、そんな自信がついた気がしています。
長々書いてしまいましたが、今回は自分のために、書き残しておきたかったので。読んでくださった方、ありがとうございました。