わたし歩記-あるき-

心理カウンセラーでもある写真家のブログです

「身体を通して、自分を取り戻す」〜療育整体と固有受容感覚の話〜

 

 今日は、療育整体の松島眞一先生の勉強会に参加してきました。
学んだことを振り返りつつ、私が日頃感じている「固有受容感覚」の大切さについて、少し書いてみたいと思います。

 

 

 

 

◆ 固有受容感覚って何?そして、なぜ大事なのか?

 固有受容感覚とは、自分の身体の位置や動きを感じ取る力のことです。


たとえば、目を閉じていても手を上にあげたり、階段を見なくても昇り降りできるのはこの感覚のおかげです。

 

この感覚がしっかり育っていると、体の輪郭が明確になり、落ち着いて行動ができたり、過度な緊張や不安が和らいだりします。人との距離感(物理的にも心理的にも)を丁度良く設定することにも関わっています。


ですが逆に、この感覚が未発達だと、「自分の身体がどこにあるのか分からないような不安」や、「力加減がうまくできない」といった困りごとが起きやすくなるのです。人との境界線の引き方にも関係してきます。

 

◆ ベリーダンスが気づかせてくれたこと

私自身、ベリーダンスを始めてから、自分の固有受容感覚の鈍さに気づくようになりました。最初の違和感は、左の足裏の感覚でした。踏み込んでいる感覚が殆どなく、ふわふわしている感じなのです。また、身体を前方に残したまま、手や足を後ろに運ぶターンを行った際には、自分の背中の感覚がほぼなかったことを少しずつ体感していきました。

 

動きのなかで、自分の関節の角度や重心の位置に意識を向ける時間が増え、
「あれ?私、ちゃんと自分の身体を感じられていなかったんだ」と実感する瞬間が何度もありました。

 

 

◆ 「気づけない」という困難

 でも実は、固有受容感覚が育っていない方ほど、そのことに気づくのが難しいのです。
なぜなら、過去に運動や身体を通した体験で「嫌な思い出」が多かった場合、
身体を動かすこと自体が苦手になり、無意識に避けてしまうからです。気づく機会を自ら遠避けてしまうこと・・・。

 

それは単なる「運動嫌い」ではなく、過去の痛みとつながった防衛反応かもしれません。

 

 

◆ 療育整体との出会い

 療育整体は、もともと発達障害の子どもたちの支援のために開発された手法ですが、
既に成人を迎えた大人たち、虐待やいじめなどのトラウマ体験によって身体感覚が過敏であったり、反対に鈍くなった方々にも有効であると考えられます。

 

実際、複雑性トラウマや愛着障害といった背景をもつ方々にも、身体を通じて働きかけることで、大きな変化が起こるのです。

 

 

◆ 「正しく、楽に立つ」ことから始まる変化

 療育整体の中で印象的だったのは、「正しい姿勢は人をその人らしく発達させる」という考え方でした。
ガチガチに力を入れるのではなく、むしろその人にとって一番楽に、自然体で立つことで、身体の芯が通り、心の安定にもつながっていく。

身体が変われば、心も変わる。その実感が、セッションや日常の中でじわじわと確信に変わりつつあります。

 

 この学びを、今後のカウンセリングやセッションに、今以上に活かしていく予定です。心の声を聴くだけでなく、身体の声にも耳を澄ませること——
それが、本当の意味で「自分自身とつながる」ための第一歩だと私自身の変化を通して確信しています。

 

 

 

きょうも最後までお読みくださりありがとうございました。

 

 

ありおりカウンセリング
写真家・認定心理士,産業カウンセラー

さとうみゆき

 

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