
私が5年以上に渡って傾聴と支援について学んでいる精神科医の高橋和巳先生が、来月の始めに本を出版されます。専門家向けに書かれている本ではありますが、当事者の方が読まれても、新しい視点を貰える本だと思われます。
近年、ASD(自閉症スペクトラム)との誤診が増えている大人の愛着障害ですが、先生の考え方がベースにあったおかげで、私も安直なアセスメントに陥らず、いったん、「わからない=I don't know at all.」という視点に立ち返って、クライエントさんと向き合えているように思います。
クライエントさんによっては、支援者が「わからない」を堂々と発言することで、不安になる方もいらっしゃるようですが、私自身はこの「わからない」というスタンスを堂々と発してくれる支援者に、何度も救われてきました。と同時に、早々に「わかった」という態度を表明する支援者の怖さに関しても、身に染みて知っています。
「わかった」と「わかってもらっている」が、気づいたら、
「わかったつもり」と「わかってもらっているはず」になり、
最終的には、「こんなに支援してやったのに!」と「最初から全然理解してもらえてなかった!」へと発展します。
結果、どちらも傷つき、カウンセラーは燃え尽きが起きて仕事をやめ、クライエントは再びカウンセラージプシーになります。
また、よく、YouTube等で公開コーチングや、公開カウンセリングの番組を見かけますが、愛着不全や発達特性のある方に、あまりにも配慮の無いメッセージを矢継ぎ早に、しかもデジタルタトゥーとして残る形(トラウマ化する形)で発信されている番組を見ると、相談者さんのその後が、非常に心配になります。
発達特性と言えば、先日、興味深い研究結果を教えていただいたので、シェアしたいと思います。
この動画では、京都大学の特定准教授・米田英嗣(こめだ ひでつぐ)先生(当時「白眉センター」所属)が、ASD(自閉スペクトラム症)の方々同士は、“ASD の人は ASD の人に共感できる”という仮説を初めて行った研究結果を発表しています。
一般的にASDの方というのは、他人への共感性が薄いとされ、空気を読むだとか、相手の気持ちを慮ることが出来ないと言われてきました。ところが、この研究では、ASD 傾向を持つ成人は、自身と似た行動パターンを持つ他者(ASDの他者)に対して、自己理解や共感に関連する脳部位(腹内側前頭前野)が活発に活動することが fMRI により示されました。つまり、「ASD を持つ人は、ASD を持つ他者に対して共感できる」ということを世界で初めて実証的に示した研究なのです。
さらに興味深いのは、一般的に、他人への共感が得意だと言われている定型発達の方は、同じ定型発達の方への共感スキルは高くても、ASD群に対しては共感があまり出来ていないという結果が得られたことです。反対に、ASD群の人たちは、共感スキルは低くても、ASD群、定型発達群共に、平等に共感を示していると言う点です。
そうなると、「共感能力」って、いったいなんだろう?って思いますよね?
動画の後半に出てきますが、米田先生は、「共感は相性だ」と仰っていて、そうなると、
「自分はなかなか共感されない」とか「自分はなかなか他人に共感できない」と思いこんでいる悩みというのは、その場や人との根本的な「相性」だという可能性が出てくるわけですよね。
この視点を持てると、少しだけ目の前の問題と距離がおけそうな気がします。
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大人の発達障害の方にも有効なアプローチだと思いますので、気になる方はぜひ!
きょうも最後までお読みくださりありがとうございました。
ありおりカウンセリング
写真家・認定心理士,産業カウンセラー
さとうみゆき
心のもやもやは、大きくなる前に話して、ケアしていきましょう^^
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