今日のセッションで、あるクライアントさんと話していて、改めて気づかされたことがあります。
私たちの脳の仕組みは、「うまくいかなかった時の記憶(ネガテイブ)」にはとても敏感です。けれど、それは当然!なぜなら、そこには「安心・安全」がなかったからです。
心や身体がサバイバルモードに入って、「次は気をつけろ!」と全力で学習しようとするからです。
だからこそ、その時のシーンや感情は、強く、深く、私たちの中に刻み込まれてしまうのです。
でも、じゃあ「うまくいった時」の自分の環境ことは?ちゃんと覚えていますか?
たとえば――人間関係の中で、あなたが「心から安心して過ごせた瞬間」は、どんな状況だったでしょうか?
誰と、どんな場所で、どんな空気が流れていましたか?
hanahiroinoniwa.hatenablog.com
これは私のケースですが(以前にもブログで書いたかな?)、私は子どもの頃から「3人組」という関係が少し苦手です。
自分を除いた2人の結びつきが強い中にいると、自分だけが外れているような、疎外感、孤立感を覚えることが多かったからです。
(そもそも3という数字って、割り切れないものですしね…)
でも、同じ「3人」という関係の中でも、諸々がうまくいった時も、確かにあったんです。それは、**「2+1」ではなく、「1+1+1」**として他者と関われたときでした。
AさんがBさん寄りでも、BさんがAさん寄りでもなく、A、B、Cが、それぞれ同じパワーバランスで立って、意見をフラットに言い合える場だと「2人」という関係性の時より、むしろ楽だったりもしました。
誰かと誰かが先に深くつながっていて、私は“後から加わる存在”というポジションではなく、お互いがフラットな立ち位置で、ただ「その人」として、そこに居られたときは、上手くいくケースが多かった。
その時の空気を思い出してみると、そこには緊張がなく、比べる必要もなく、ただ“居られる”感覚。2人に忖度して、彼らの意見になるべく合わせようと、無理をしない自分がいました。
――それは、間違いなく「うまくいった自分」のデータなんです。
うまくいかなかった記憶ばかりを見つめていると、
「また失敗したらどうしよう」
「またあんな思いをするんじゃないか」
と、未来に希望を持つことが難しくなります。
だからこそ、「うまくいったときの自分の環境」を、ちゃんと思い出してあげてほしいのです。できれば、五感も含めて。
そのとき、どんな匂いがしていた?
光は? 声のトーンは? あなたの身体はどんな姿勢だった?
そうやって、自分の中の「安心の記憶」を丁寧にたぐっていくことは、未来への小さな羅針盤になります。
そして、何よりも――
「私は、うまくいくこともちゃんと経験してきた」
という、ささやかな自己信頼を思い出させてくれるのです。
この”自分だけのデータ”を大切にしていけば、「このつながりは、ゆくゆく2人+1人」になりそうだなと察知出来たら、事前に距離を置けるし、そもそも無理にグループに入って馴染もうとしなくたっていい!という方策を持つことだってできるのです。
いつも同じような出来事で傷ついたり、上手く行かない・・・という方は、データの収集不足による環境選びで躓いてしまっている方、意外と多いです。
きょうも最後までお読みくださりありがとうございました。
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ありおりカウンセリング
写真家・認定心理士,産業カウンセラー
さとうみゆき
心のもやもやは、大きくなる前に話して、ケアしていきましょう^^
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