今日はクライエントさんと、先日こちらでもご案内をしたインナーアクテイブカードを使ったセッションを行いました。
hanahiroinoniwa.hatenablog.com
(残り2セットです)
インナーアクテイブカードは、IFS(内的家族システム療法)をサポートするために作られた専用のカードです。カードを眺めていると、その時の精神状態によって、気になるカードが違うから不思議です。
先ず、IFSの基本的な考え方ですが、
私たちの心の中には複数の「部分(パーツ)」が存在し、それぞれが家族のように関係し合っているという前提のもと進められるセラピーです。
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「エクザイル(傷ついた子ども)」:過去のトラウマやつらい経験を抱え込んだままになっているパーツ
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「プロテクター(防衛役)」:エクザイルが感じる痛みを守ろうと、過剰にコントロールや回避行動を取るパーツ
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「セルフ(中心的な自己)」:すべてのパーツを温かく見守り、調和をもたらす存在
IFSではセルフの状態である自分が他のパーツと「対話」し、本来の目的や傷つきの根源を理解することで、全体のバランスを取り戻していきます。
詳細は以下の記事にも書いています。↓
hanahiroinoniwa.hatenablog.com
インナーアクテイブカードを使うことの1番のメリットはというと・・・
クライエントさん自身の中にある各パーツを「見える化」、つまり外在化できるツールであるということだと思います。
では、なぜ「外在化」が大切なのでしょうか?
1.安全性の確保
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距離を取って観察できる
カードを通じてパーツを扱うことで、感情そのものに溺れず、少し客観的な立場(セルフ)から見つめ直せます。 -
身体的・感覚的なストレス軽減
頭の中だけで葛藤を扱うよりも、手を動かす・カードを見るという五感を使った手法は、過剰な緊張を防ぎ、安心感を高めます。
2. セッションのしやすさ
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視覚的に把握しやすい
カードを並べ替えるだけで、パーツ間の「関係性」や「葛藤の構造」を一目で確認できます。 -
クライエントさん主体の進行
セラピストが一方的に質問するのではなく、クライエントさんがカードを動かしながら自発的に気づきを得られるため、深い内省を促せます。
そして、最終的には、パーツ同士の争いが減っていくことで、内的葛藤を減らすことが可能になります。
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内なる対立の可視化
たとえば「やりたい自分」と「やらねばと責める自分」が同居していると、行動がブレたり自己嫌悪を感じたりします。カードでそれぞれの声を聴くことで、どちらも“自分の一部”だと受け止められるようになります。 -
ニーズの分化と統合
各パーツが抱えるニーズ(安心がほしい/成果を出したい/失敗を恐れて動けない…)を具体化し、セルフの視点から「代わりに私が応えるよ」とセルフによる調停が可能になります。 -
自己受容の高まり
“闇”や“否定的な感情”も「私を守ろうとする大切な存在」だと再認識できるため、自己評価の改善や自己肯定感の向上につながります。
まとめ:なぜインナーアクティブカードが「生きやすさ」をもたらすのか
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安全に心の深層へアクセスできる
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クライエントさん主体のペースでセッションを進められる
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葛藤構造が明確化され、セルフの視点から解決策を立てやすい
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自己受容と自己肯定が促進され、日常でのストレス耐性が向上する
これらの効果が相まって、「内的葛藤が減り、生きやすくなる」――これがインナーアクティブカードを活用する最大の魅力です。
ぜひこれらをセッションで体験してみてください。
豊かな気づきの旅の始まりとなることでしょう・・・。
hanahiroinoniwa.hatenablog.com
きょうも最後までお読みくださりありがとうございました。
ありおりカウンセリング
写真家・認定心理士,産業カウンセラー
さとうみゆき
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