昨日の満月、ご覧になりましたでしょうか?雲が多かったので、なかなか顔を出してくれませんでしたが、一瞬だけ、その優しい光を垣間見ることができました。秋の月はいいですね~^^心が洗われます。
さて、今日は愛着トラウマの方から多く寄せられるお悩みについてです。
①「人と深く繋がりたいと思っているのですが、関係が深まりそう・・という時になると、いつも自分から何か理由をつけて距離を置きたくなってしまいます」
こうしたご相談、とても多いのです。でも、このように自覚がある方は、まだ傷は浅い。この一歩前の段階では、こんな風にお悩みを話されるケースが多いです。例えば・・
②「今度こそ、自分を受け入れてもらえる場所を見つけた!と思っていたのに、自分だけが疎外されている気がするんです・・。グループのリーダーに、自分だけが嫌われている気もします・・。どうして私ばかり、いつもこうなってしまうんでしょう?」
①と②の違いは、自分の改善したい状況に、自覚的かそうでないか、です。
①は「距離を置きたくなってしまう」と、行動の主体があくまで「自分=I」ですが、②の場合には「~~されている気がする」、「~嫌われている」、と主語は自分以外の人物です。
②の状況にいらっしゃる場合には、先ず「主語=I」に心を変化させていくことが必要となります。
とは言え、①の方も②の方も、「人と安心・安全に繋がり、そこで満たされたい」というニーズには変わりありません。
愛着トラウマの方は、幼少期から養育者との適切な「協働調整」の経験が少ないため、それを得たいという欲求は人一倍強い・・一方で、その欲求を求めるたびに否定されてもきたために、「求めると拒否される」というスキーマががっつりインストールされてしまっています。そこで、その防衛として、
「私は人から愛されない」
「私は人から嫌われる」
「私は人から必要とされていない」
とあらかじめ予防線を張って人と付き合うことになります。その方がもしもの時に、心の崩壊から自分を守ることができるからです。
これを心理学では「愛着の否認」といいます。
皮肉なことに、この「愛着の否認」は、人間関係が深まれば深まるほどに強くなります。
そこで、私が愛着トラウマの方におすすめしたいのが、淡く人と繋がれる居場所を複数持つこと!です。
人と深く繋がりたい!自分だけを特別視、特別扱いしてくれる人が欲しい!
そのニーズ、死ぬほどわかります!私もそう思って、心がかきむしられるような想いを数え切れないほどし、人間関係もどんだけ切ってきたことか・・今となっては分からない。
でも、愛着トラウマを抱えている方には敢えて・・そう、敢えて・・なのですが、淡い関係を複数持ってみて!
1か月に一度だけ集まる趣味の会でもいいです。
名前もLINEも交換しあわないような、一回こっきりのワークショップでもいい。
近所にある居心地のよいカフェでもいい。
とにかく、自分でも「明日、一生会えなくなったとしても大丈夫!」というくらい、ライトな人との関りを、できるだけ多く持つこと。
私も句会や読書会をはじめ、そのような場所を、私の時間が許す限り作っていきたいと思って活動していますが、何分ひとりでは限界がありますので^^;
他にもそういう機会を上手に利用していって欲しいなと思っています。
で、不思議なのは、淡い関係に満足できるようになった頃、なぜかちゃんと深い繋がりも生まれていて、自分でも信じられないくらい、あらゆる人間関係を楽にわたりあるけるようになっているということ。^^
私は、クライエントさんはもちろん、このブログを読んでくださっている愛着トラウマを抱えた方たちに、そんな日常を経験してもらえたらいいな・・と思っています。
きょうも最後までお読みくださりありがとうございました。
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