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50-400mmと言うかなり広範囲の焦点距離を持ったズームレンズを購入したことで、ひとつ面白いことに気づきました。
それは、自分の視野がそもそも得意としている、つまり、普段から脳が心地好いと感じている生理的・心理的な焦点距離がひとりひとりに存在しているのではないか?という仮説です。
ズームレンズをお持ちの方は、ぜひ試してみて欲しいのですが、撮影したい被写体を見つけた時に、広角側からゆっくりと望遠側へとズームリングを動かしていきます。そして、「あ、この感じが好き!」と思ったところで、ズームの目盛りを確認し、記録するか覚えていてください。これを10回くらい繰り返し、平均値を出します。すると、他の焦点距離よりも有意に高い確率で使っている焦点距離が見えてきます。
ちなみに私の場合は、10回の平均が100.4mmでした。
この数値が意味するところから察するに、私は日頃からどちらかと言うと、被写体をズーム気味で観るクセがあるということだろうと思います。
50mm以下の焦点距離を持っているズームレンズに関しては検証をしていないので、35mm付近のことは分かりませんが、広角レンズがあまり得意でない理由は、日頃から脳神経レベルで「快」を感じられていないからかも知れません。
そして、これは全くの私の個人的な予測ですが、もしそれまでズームレンズだけを使っているあなたが、次の1本として、どの単焦点レンズを買うか迷った時には、この平均値の±15mmくらいの焦点距離のレンズを購入すると幸せになれるのではないでしょうか?
私の場合は、
100.4mmー15mm=85.4mm
100.4mm+15mm=115.4mm
つまり、85mmの単焦点レンズで寄ったり引いたりしながら撮影するのが視覚にとって心地よいということになります。
実際に今どうかと言えば、一番のお気に入りは85mmの単焦点レンズなわけで、まんざら当たらずとも遠からずなのです。
よく、人間の目が観たままの距離で撮影できる単焦点レンズとして50mmのレンズがおススメされたりしますが、実はこれ、「観たまま」のものさしがそもそもひとりひとり違っているのだとしたら、このキャッチコピー自体が意味をなさないことになります。
50mmが観たままの方もいるし、60mmの人もいるかも知れない。私のような85mmの人だっている。だから、「撮りやすいから単焦点なら50mmがいいよ!って勧められて買ったのに、なんか上手く行かない」と悩んでいる方がいたとしたら、それ、ひょっとして、あなたの「観たまま」の距離感ではない可能性が大です!
単焦点レンズご購入の前に、一度、ズームレンズであなただけの心地よい距離感を検証してみると、無駄のない、幸せになれるお買い物が出来るかも知れません。^^
きょうも最後までお読みくださりありがとうございました。
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写真家・認定心理士,産業カウンセラー
さとうみゆき
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