わたし歩記-あるき-

心理カウンセラーでもある写真家のブログです

2022年を振り返る(心と身体編)

Sonyα7Ⅲwith carlzeiss batis 40mm f2 CF

 

 前回は「写真とカメラ」で2022年を振り返ったので、今日は「心と身体」の視点から振り返ってみたいと思います。

 

 先ず、いま、確かな実感として言えるのは、

 

愛着の傷って、適切な心理教育とアプローチをすれば、
本当に癒えていくものだったんだな!

 

ということでしょうか。

 

 「生きづらさ」って書いてしまうと非常に曖昧な言葉ですが、長年、この感覚に足掻いてきた自分にとって、ある時、

「もうダメかも。一生、こんな自分のままで生きていくしかないんだ」

と、諦観したことがありました。生まれて初めて心からの愛着対象となった愛犬が亡くなった時期がこの感覚のピークで、「もういつ死んでもいいや!」とさえ思っていました。

 

そこから、大学での学び、高橋和巳先生の講座での学び、IFS(内的家族システム療法)においてのトラウマの学びを経て、自分の人生に何が起きて、その時自分が(自分の神経系が)どう反応してきたのかを体系的に学んだことで、ようやく自分の人生を(自分の中で乖離してしまった複数の人格を)受容できたと感じています。そう、ようやく、世間一般のヘルシーな愛着で生きて来た人と同じ、人生の土俵に立つことができたのです。すると、自分でも不思議なくらい、仕事や人間関係がスムースに流れはじめ、いまは、「人生ってこんなにもいろいろなことに挑戦できる場だったのか!」と、過ぎてしまった数十年をなんてもったいなかったんだろう!と嘆いたり、懐かしく振り返ったりする余裕も生まれています。

 

 先日、ちょうど同時期に同じようなプロセスを経て、愛着の傷から回復しつつある方と話す機会を持てたのですが、お互いに寛解までに体験した出来事について語っている内容が、面白いほど一致していて、思わず笑ってしまいました。

 

「前は人に迷惑をかけたら、すみません、私が消えます!って思っていたけど、それ思わなくなったよね?」

 

とか、

 

「ミスったら切腹って思わなくなったよね?」

 

とか、

 

「困った時は、助けてって相談できるようになったよね?」

 

とか、

 

「要求されたことが、無理だと感じたら、相手に自分の希望を伝えて折り合いをつけてもらえることってOKなんだってやっと理解できたよね?」

 

とか、

 

「常に人からの攻撃に身構えなきゃっていう緊張感がなくなってきたよね?」

 

とか、

 

「目の前から嫌な人が歩いてきたとき、逃げてもいい!って思えるようになったよね?」

 

とか、

 

「仕事で失敗したとしても、謝って、明日からもその場に居てもいいって思えるようになったよね?」

 

とか。

 

いやいや、それって当たり前でしょう?って思ったあなたは、恐らくヘルシーな愛着を形成できている方です。これが、できなかったんです。だから、人生が厳しいものになっていたのですから。そして、今辛い日々を送っている方にとってこれらは、日常的な苦悩ではないでしょうか?

 

 

これがね、適切な心理教育とプロセスを踏めば、歩みは遅くても、着実に癒えていくのです。わたしは、なんだかんだで3年くらいかかりましたが、死ぬ前にここまで来れて本当に良かったって思っています。このまま年をとって、身体が動けなくなっていたときのことを想像しただけで、恐怖で震えてしまいます。これまで失なった時間をこれから残りの人生で、どれくらい取り戻せるか分かりませんが、出来ることから始めたいし、何より人と人とのつながりの中で、楽しく生きてみたい!と思っています。

 

 

 

 新年からは、これまでの傾聴とは別に、私が学んできた心理教育とサイコセラピーを継続的に一緒に取り組んでみたい!というお申込みも受付ます。(傾聴と同じマンツーマンで、同じ時間、お値段でと思っています。)ただお話を聴くだけではない場を作っていきたいと考えていますので、お気軽にお声がけくださいませ。

 

これは私の経験からですが、「たったの5ヵ月で人生を変える」・・みたいな心理プログラムは愛着の傷に苦しんでいる方には、効果がないどころか、より拗らせます。高額なセラピー代を支払ってしまう自分に、更なる罪悪感を増すだけです。(ここ、経験者ですのでね。)
愛着の傷に取り組むのに必要なのは、地道な継続と正しい自己理解です。

 

 

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きょうも最後までお読みくださりありがとうございました。

 

 

写真家・認定心理士,産業カウンセラー
さとうみゆき

 

 

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写真を眺めてほっと一息^^  

 

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