わたし歩記-あるき-

心理カウンセラーでもある写真家のブログです

誰かにどうにかして欲しかった

Sonyα7Ⅳ with Sony135㎜ f1.8 GM

 

 自分の生きづらさに悩んで、いろいろなセラピーを試したり、受けまくっていた頃に、私の心が、最も抵抗していたことは、「自分で自分の感覚に気づく」とか、「自分で自分の心に訊く」みたいなアプローチ方法でした。

 

 今の自分からしたら、「え?それこそが、自分を生きるための基本じゃない?」ってことばかりなんですが、当時は「私だって好きでこんな自分になったわけじゃないのに、なんで私だけが、そんな面倒な思いをしなくちゃいけないの?」と感じていたせいかも知れません。

 

 ひとつの出来事に対して、気持ちや、身体の感覚を深掘りすることに対しても、セラピストさんの手前、「良い子」に「やってるふり」はするけれども、内心は、「高いお金を払ってるんだし、あなたがどうにかしてよ!」と思っていた気がします。だから、「自分の身体の声をよく聴いてみて?」「その感覚はなんて言いたいと思ってる?」なんて尋ねられても、「しらねーよ!そんなに言うなら、あんたが訊いて!分かったら教えくれよ!」と思っている自分のパーツ(副人格)がいたんでしょうね~。

 

 で、こういう状態だったものだから、長年どんなセラピーに惹かれたり、傾倒したかと言うと、お手軽で自分では何もしなくてもいい系・・・とでもざっくり言っておきましょうか。(敢えて詳細は伏せますが。)

 

 ただ、これだと愛着の傷って癒されないどころか、深まるばかりなんですよね。なぜなら、愛着の傷の治療のベースは、自分自身との愛着の再形成だから。自分以外の誰かの根拠なき言葉や荒唐無稽な魔法を鵜呑みにして信じているだけでは、愛着を求める対象が、親からセラピスト(または、教祖)に変わっただけ。自分の内側から育った自信(愛着)のベースがつくれないから、結局は毎回振り出しに戻ることになってしまう。

 

 

 もちろん、それで人生が変化したり好転する方もいるのですが、恐らくそういう方は、もともとの愛着形成の土台があって、何事も自分を磨く肥やしにできる状態の方だからでしょう。その土台が乏しい愛着スタイルの状態では、いつまでたっても「自分が~~を頑張ったからこうなった」という実績が積み重なっていかないのです。

 

 

 IFSの講座を学び始めたばかりの頃の自分というのは、自分で自分を深掘りするのがめんどくさくて仕方がありませんでした。自分への傾聴も、最初は嫌で嫌でたまらなかった。

でも、その苦しい段階を超えて、小さな自己信頼が積み重なったある日、ふと、いろいろなことが継続できるようになってきて、継続できるから、当然結果もついてきて、結果が出るから、もっと自分を信じられるようになって・・と、ゆっくりと歯車が好循環へと変化していきました。失敗しても、「また次があるから大丈夫」と思えるようにもなりました。

 

 そして、「ああ、これが先生たちが仰っていた後天的に獲得する愛着なんだ!」と腹落ちした・・そんな感じです。

 

この状態になるまでにざっと3年ほどの歳月が必要でしたが、ここまで頑張れた自分を静かに祝福したいと思うこの頃です。

 

 

きょうも最後までお読みくださりありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

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写真家・認定心理士,産業カウンセラー
さとうみゆき

 

 

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