わたし歩記-あるき-

心理カウンセラーでもある写真家のブログです

悩みは消えない、でも、葛藤は弱まる

Sonyα7Ⅳ with Sony135㎜ f1.8 GM

 

 春になるとカウンセリングのご依頼が増えます。それは、日本という国が奏でている春と言う季節のバイオリズムが、人の心に「愁い」を生みやすいからだと思っています。

 

 例えば新学期、就職、異動。最近では多様化しつつありますが、これらのライフイベントが、ほぼほぼ春に集中します。

 

 何か新しい環境に意気揚々と飛び込む人を見ては、「自分はできない」と焦ったり、進学できた、就職できた人を見ては、「自分は希望が叶わなかった」と落ち込んだり。他人との比較が視覚化し易い分、悩みも顕在化しがちなのだと思います。

 

 

 「希望の大学に入れなかった」
 「希望の就職先に就職できなかった」

 

これらは事実であって、変えることはできません。
でも、悩みの渦中にある時は、事実とそこから生じている悩みの区別をつけるのは、なかなかに難しいものです。

 

その時の脳内はこんな感じです。

 

「希望の大学に入れなかった」=悩み
「希望の就職先に就職できなかった」=悩み

 

 

でも、心の中で起きている現状は、

 

「希望の大学に入れなかった」VS「本当はその大学へ入りたかったのに」
「希望の就職先に就職できなかった」VS「本当はその会社に就職したかったのに」

 

という葛藤です。

 

だから、カウンセリングをしても、そもそもその人が「悩み」だと信じてる事柄は消えません。目指すのは、葛藤の軽減です。

 

 

「希望の大学に入れなかった」VS「本当はその大学へ入りたかったのに」

 

からの、

 

「入学する大学でも、自分の学びたかった〇〇を学べる環境を見つけられそうだ」

 

という方向に心を向けていく力を自分の中に見出すことだったり、

 


「希望の就職先に就職できなかった」VS「本当はその会社に就職したかったのに」

 

からの、

 

 

「就職した会社で〇〇の力をつけて、ゆくゆくは転職に生かそう!」

 

 

という方向に心を向けていく力を養うことだったりします。

 

 

だから悩みを先ずは「葛藤」として認識するってとても大事なのです。

 

 

そして「葛藤」は、心理発達がちゃんと成人期に達している方でないと成立しません。「葛藤」できるって、当たり前のことに見えて、実はすごいことなのです!

 

 

傾聴をすることで、クライエント様には、大いに葛藤していただきたいし、また、そんな自分のことも、褒めてあげて欲しいなといつも思っています。

 

 

きょうも最後までお読みくださりありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

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写真家・認定心理士,産業カウンセラー
さとうみゆき

 

 

 

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