わたし歩記-あるき-

心理カウンセラーでもある写真家のブログです

トラウマの完了体験

Fujifilm X-T5 with fujinon XF60mm f2.4 r macro

 

 

hanahiroinoniwa.hatenablog.com

 

 

 今回、実家に居る間、何度かトラウマテイックな場面に遭遇していました。

どういう話の流れだったか定かではありませんが、足を揉んでいる私に、父が急に、

 

「お前の人生は幸せじゃない!」と言い出したのです。

 

そこを口火に、まあ、出て来る出て来る・・・。何故か夫の悪口が。そして、いかに私と言う人間が、家庭人として最低で最悪で、社会において恥ずかしく、至らない人間であるかが・・・。

 

結婚して距離が出来てからはだいぶそう言った状況に晒されることが減ったので、記憶が曖昧になっていたのですが、はっきりと思い出しました。

 

そうだ、私はことあるごとに、父のこうした暴言を浴びてきたのだと。そのたびに、子どもだったこともあって、どこにも逃げることも出来ず、ただただ、悔しさや理不尽さを飲み込み、自分を殺して生きるしかなかったことを・・・。

 

あれは紛れもなく、心理的虐待であった・・ということ。

 

そして、母も、今と同じように、自分の身の安全を守るのに精一杯で、私のことをかばう余力などなかったこと。

 

何度もサイコセラピーで過去のイメージの中で、自身のインナーチャイルドを癒すことをしてきましたが、いまひとつ記憶が曖昧だった。

 

でも、まるで過去の再現のような状況に身を置いたことで、自分の成育環境をはっきりと知ることができたのでした。と同時に、ずっと確定できなかったわたし自身の心理アセスメント=「見立て」が完成しました。

 

母と父は、恐らく二人とも愛着障害です。
父の母は、軽度MR。そして父、つまり祖父は成人1期のままだった人orやはり愛着障害。
母の母は、伴侶を早くに失くして、赤ん坊だった母を兄弟に預けて外に働きに出てしまったために愛着を十分に育てることができなかったのでしょう。

 

厳しい規範の中でしか生きられなかった父は、支配=保護という愛情しか知らない。服従=保護という価値観で生きるしかなかった母とはまさに共依存でした。

 

本来であれば子どもである私や妹の感情の協働調整をしなければいけなかった母が、最優先で協働調整をしていた対象は父でした。ここに心理的ネグレクトが生じ、私と妹は愛着に大きなトラウマを負った。妹は私という保護者がいたのでまだ軽度かも知れませんが。

 

 

「お前の人生は不幸だ!」

 

と父から言われた時、子どもの頃であれば、言われるがままでした。

でも、今回、初めて、

 

「お父さん、私の幸せは私が決めることだから。お父さんも、今の自分の環境を幸せにするのもしないのも、お父さん自身の問題だからね!」

 

と言えた時、身体の中がすーっと確かに緩んだのを感じました。どこか滞っていたエネルギーの塊が、氷解し、その隙間を水が流れていった・・そんな感じ。

 

そうか、これが「トラウマの完了体験」なんだと腑に落ちました。

 

 

 

 

通常、セラピーではこれをイメージの中でするのです。まあ、再体験できるトラウマの方が少ないですからね。

 

でも私は、リアルの体験の中で、今、この時に、再暴露、追体験、完了することができた。

 

これほど稀有な体験が出来たこと、臨床家(セラピスト)としたら、大きな気づきであるし、実体験が出来たことは、同じような悩みの中にいるクライエントさんにとって、希望となるのではないかと思いました。

 

頭の中で、もっと整理してから文章にしたかったのですが、整えてしまうと、かえって感じたことが歪む気がしますので、右脳の中で零れて来るままに、今日は綴らせていただきました。

 

きょうも最後までお読みくださりありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

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写真家・認定心理士,産業カウンセラー
さとうみゆき

 

 

 

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