わたし歩記-あるき-

心理カウンセラーでもある写真家のブログです

あなたにとって良い本とは?

 

 花拾い読書会では、オープニング、簡単な自己紹介も兼ねて必ず

 

「私にとって本とは・・・」

 

の続きをお話していただいています。毎回同じ意見の場合もあるし、今月は違う場合もあって、それはそれでOK。今の自分に正直であることが大切です。

 

では、

「あなたにとって良い本とはなんでしょうか?」

という質問の場合はどうでしょうか?

 

「良い本」・・これはとっても抽象的です。私も一言では上手く言葉にする自信がないです。

 

ただ、今この瞬間の答えだとして、それは・・

 

「良い本と良い麻酔医って似てる」のではないか?と思います。

 

最初の一行を読んだ瞬間、いま、自分が居る現実の世界線から、物語の世界へと、あっという間にパラレルを移動するように誘ってくれる本。それが私にとっては良い本かなあ・・と思います。

 

 

 

 

9月の読書会でご紹介した青山美智子さんの『月の立つ林で』以降、彼女の著書を少しずつ読んでいます。最近読んだ本は、これ・・・

 

 

 

青山さんの紡ぐ言葉の浄化力ってすごいと思う。
読み進めるうちに、どんどんささくれだった心が凪いでいって、「この世界で、あともう少しだけ頑張ってみようかな」って思えてくるから不思議。

物語ってすごいな~って思うんです。

 

【以下、私のお気に入りの文章箇所を抜粋します】

 

▣12頁

 

「夢はかなったところから現実だから。俺、夢が好きなの。だからもういいんだ」

 

▣74頁

 

「私、ずっとずっと、やっちゃんはすごいなって思ってたの。高校のころからやっちゃんは、いつも自分のやりたいことがはっきりしていて、選んだ道をまっすぐに歩いてた。私は迷ってばっかりで、遠回りとか寄り道ばっかりで・・・・。私はなかったの。何かを望んで胸が熱くなるようなこと。私、頭悪いからうまく言えないけど、それって、自分で決められるものじゃないんだよ。これをやりたいとかこれを欲しいとか、こうなりたいとかって、なんていうか、宇宙の願いなんだよ」

 

▣77頁

 

「・・・・私、なるべくまっすぐな道を選ぼうとしてきたし、人にもそれを望んでたけど・・・・どこか間違ってるのかしら」

 

「うーーん・・・・。道がまっすぐかどうかというよりも、曲がりくねった道をがんばってまっすぐに歩こうとしているならいいんじゃないかなって、僕は思います」

 

▣104頁

 

赤い糸。それは、小指と小指をつなぐたよりない1本のことではなく、互いの体の中をかけめぐる血のことなんじゃないだろうか。あらかじめ結ばれた線を手繰り寄せるのではなく、いろんな出来事を重ねながら、それぞれの中で脈々と流れるたくさんの赤い糸を共鳴し合っていく。そんなスペシャルな相手を、人はみな探し続けているのかもしれない。

 

▣109頁

 

あのときの私と同じ年だなんて不思議な感じ。タイムスリップして36歳同士で対面したら、どんな話をするのかしら。親友にだってなれたかもしれないわ。あの子が大きくなるたびに私、娘だからじゃなくて人として好きだわって、何度も思うもの。

 

▣116頁

 

私は思うんだけど、正しい謙虚さというのは正しい自信だし、本当のやさしさは本当のたくましさじゃないかしら。

 

▣122頁

 

彼女はさらりと「まあ、画家さんなのね」と言った。とんでもない、私は画家ではありません。ただ好きで描いているだけです。そう否定したら、「いいえ、絵を描くひとは、画家よ。報酬は関係なく」とほほえんでいた。

 

 

▣130頁

 

たった一枚の絵が、誰かの人生を大きく変える。そういうことって、あると思う。私はたしかに、シドニーに呼ばれたのだ。

 

▣180頁

 

「しないよ。俺の役割って、すごい力を持ってるのに埋もれちゃってるヤツを引っ張り出して、世の中に伝えたり広めたりすることだから。好きなんだよなあ、夢が現実になる一歩手前の感じ」

 

▣215頁

 

好きな場所で、好きな景色を、好きな人と見て、好きなことを話す。

私は今まで、そんな大切な願いに対して、どこか臆していたような気がします。でも、思ったときに進まなければずっと止まったままで、それどころか、その願いは果たせないうちに気持ちごと消えていってしまうかもしれない。

 

 

 

以上・・まだまだ素敵なフレーズが溢れているのですけど、切りがないのでこの辺で。

 

 

抜粋した言葉たちは、いつも私の心のどこかにあって、見つけてもらえるのをじーっと待っていたかのような言葉なのか?それとも、全く自分の中にはなくて、初めて出会った感動で心が震えたからなのか・・・どちらでもあって、どちらでもないのかも知れないですが、人は目に見える食物以外にも、言葉を食べて生きているのだと私は思っているから・・・。

 

良い読書は、良い食事、心の食事・・だと思います。

 

 

 

 

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きょうも最後までお読みくださりありがとうございました。

 

 

ありおりカウンセリング
写真家・認定心理士,産業カウンセラー

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