花拾い句会にしろ、9月末に開催予定の花拾い読書会にしろ、私が運営している場がどうして”ことば”を介した場になっているのかには、いくつかの明確な理由があります。
その内の最大の理由は、私たち人間というのは、自身が過去に紡いできた物語の中で傷つき、それと同時に、自身が紡ぎ出していく「今、ここから」の物語の中で、自分を癒していく生き物だからです。
そう、その「物語」を語るための絶対条件として「ことば」が必要なのです。
そして、語るためには、多少なりとも、「語彙力」がどうしても必要になってきます。残念ながら、「語彙力」を増やすためには、自分ひとりでは限界があります。
自分以外の第三者が、自分の表現したいことを言葉にするのに、どんな語彙を選んでいるのかを、見て、聴いて、感じて、モデリングしていくのです。本来は、幼少期に養育者との間で重ねられていくプロセスです。
”心の傷”というのは、右脳でフリーズさせられ、何かの拍子にフラッシュバックをしたり、スキーマ(認知の枠組み)となり、無意識にその人の人生を支配してきます。ですが、安心・安全の環境のもと、左脳の土台を強化し、言語を介して語られていくとき、そのスキーマは徐々に変化し、過去の変容が起こります。結果、クライエントの未来も変化していきます。
これがいわゆる”スキーマ”療法”というもので、とても効果的であることは、専門家の間では周知です。・・・なのですが、このセラピーを専門家のクリニック等に通って受け続けるには、莫大な費用と時間を要します。
原理原則はそのままに、お金という物理的条件や距離に絶望せずに、必要な人に、必要な環境をとどけるにはどうしたらいいんだろう?
そして、私なりに細々とでも積み重ねてきたのが、花拾い句会であり、花拾い読書会でした。
来年で発足4年目を迎える花拾い句会は、現メンバーはほぼ固定で、毎回8名を前後しています。ただ、「俳句」という大前提があるため、そこが参加のハードルになっている・・という方も、恐らくいらっしゃると思います。
その点本は、昨今の技術革新により、目で文字を読む、だけでなく、耳で聞く(オーディブル)スタイルも最近は主流になりつつあります。
花拾い読書会では、決まった本を扱うのではなく、ひとりひとりが好きな本、心が動いた本、興味関心がある本について、自由にオープンダイアローグ形式で話していただけます。
自分が好きなことを、誰から非難されることもなく、たどたどしくても言葉にしていく場、そして、全員がそのことを共通認知としている、心理カウンセラーが主催する、安心・安全の場。
よく既に出来上がってしまったコミュニテイに後から入っていくのが苦手・・と仰る方がいらっしゃいますが、そういう方には今がある意味チャンス。(笑)
1年ぶりの開催ですから、ある意味集うメンバーも、ご新規さま同然。産れたばかり同然の場ですので、私自身にも、この場がどんな風に醸成されていくのか、全く見えないような状態です。
ただ、私自身が、さほどこの場を大きく・キラキラした場ではなく、ひっそり、淡く永く人と人とが温かな思いやりでつながっていく場として舵を切っていきたいと思っていますので、最終的には、秘密結社的な(笑)、クローズドな場になったら良いなと思ってはいます。
自分の言葉で、自分を表現すること・・勇気をもってぜひ一度、体験してみて欲しいのです。それが難しいうちは、見てるだけでも構いません。一言も話さない・・上等じゃないですか!自分は生涯孤独だなんて思わないで。距離やお金といった、物理的な条件に絶望しないで、どんな形であれ、どうか、仲間を作って欲しいと心から願っています。
◇9月26日 14時より花拾い読書会開催します!
オンライン
参加費は無料です!
耳だけ参加枠もありです^^
お申し込みはこちらからどうぞ
定員は6名(残席5名)となっております。
きょうも最後までお読みくださりありがとうございました。
ありおりカウンセリング
写真家・認定心理士,産業カウンセラー
さとうみゆき
■過去のありおりラボの心理学アーカイブ動画の販売はこちらから
■講座やセッションを受けてくださった方からのご感想はこちらから
傾聴・カウンセリングお申込みフォーム
(40分 3,300円)
心のもやもやは、大きくなる前に話して、ケアしていきましょう^^
花拾いの庭公式LINEができました!
ご登録の方には、たったの3分ほどで、副交感神経(腹側迷走神経系を活性化)をリラックスさせ、サバイバルモードから抜ける動きをレクチャーした動画を自動でプレゼントしております。
メッセージから「食いしばり」「巻き肩」とそれぞれ送っていただくと、対応した動画が届きます!^^
■さとうみゆき オリジナルアート作品の販売はこちらから