実家から戻ってきました。(木曜日以降のカウンセリングの受付を再開しますm(__)m)
父の脳血管性の認知症の症状が強くなったのは、ちょうど1年前。当時はまだ、アルツハイマー型の認知症と医者から誤診されていたため、薬を飲んでも、飲んでも、まったく効かず、我が家はいつ介護疲れの殺人事件が起きても不思議ではないくらい、荒れ果てていました。
その頃を思うと、気難しさと勝手さは相変わらずだけれど、感情爆発や、暴言・暴力が減った分、天国です。母も随分楽になっただろうし、妹の負担も減ったと思います。
とは言え、24時間誰かが傍についていないと、死と孤独の恐怖に耐えきれずに、感情が圧倒されて暴言を吐いたりする父は、母と妹の行動を何から何まで管理し、自由を奪っていることには変わりなく、特に妹は東京での仕事を辞めてまで実家に帰ってきた為、パートにも出られずに未だに無職。悪いことに、父も母も、それを良しとしているので、妹もどこか自分の人生に諦めを感じているらしく、父の介護に自分を縛り付けることで、自分自身の未来と向き合わずにいることを、むしろ肯定しているようにも感じます。そして私が頻繁に帰省して、介護を手伝うことで、かえって、この状況を長引かせているのかも知れません。
この状態というのは、所謂「共依存」であり、自分の人生の時間を切り売りして介護に尽くす我々3人というのは、「イネイブラー」なのではないか?と思い悩んだことがありました。
*イネイブラーについては、こちらのサイト様の記事で分かり易く書かれているのでぜひ参考になさってください。
ですが、父を施設に預けるなどで、この状況を物理的に解決しようとしたところで(偽解決)、父の心の状態と私たちの心の在り様が変わらないことには、何ら家族の解決にはならないことも、今の私は十分分かってしまった・・・。
このところ、私が実家に帰る度に全力でしているのは、先ずは自分自身を筆頭に、父・母・妹・・それぞれの頑張りを肯定すること。だって、ひとりひとり、生きることに本当に必死だし、この境遇に際して頑張っているのですから。とにかく、言葉に出して、それぞれに労いを伝えるのです。
これを続けていくと、不思議と家族の間に、”緩み”のようなものが、僅かながら生まれてきます。自分は認められている・生きている価値を見出してくれている・・という安心感です。この安心感が、最初は小さい灯かも知れませんが、大事に、大事に育てていくことで、家族の中に絶妙なバランスが生まれていくのです。
この記事で書いたことにも繋がっていきます。
hanahiroinoniwa.hatenablog.com
とは言え、これは至難の業です。でも、偽解決をしてもっと問題の深みにハマってしまうよりは、そこに相互理解へ向かうための「真実」があるような気がしています。
家族の問題と向き合うための、絶対正解なんてありません。
時には、それがマイナスであると言われていることであっても、それさえもリソースとして現状を突破していかなければならない時だってある。
八方ふさがりの迷路に、少しずつ隙間をこしらえて、這いつくばって縫うように前進していく・・・。
わたし自身、どこにたどり着けるかまだ分からないけれど、手探りでも、日々を重ねていくより他はないと思っています。
そう、ネガテイブケイパビリティの精神で・・・
きょうも最後までお読みくださりありがとうございました。
写真家・認定心理士,産業カウンセラー
さとうみゆき
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