わたし歩記-あるき-

心理カウンセラーでもある写真家のブログです

父の痴呆が始まった

Sonyα7Ⅳ with Tamron 50-400mm F/4.5-6.3 Di III VC VXD

 

 なんとなく、「おかしいな?」という予兆はあったのでした。

 

4月に入った頃から、毎週土曜の朝の定例だったLINEでのビデオ通話に「今日は疲れて無理」と欠席しがちになっていたし、表情がどことなく不自然に穏やかで幼く見えたりして・・・。本人は、80歳を過ぎてから発症した花粉症のせいだと言っていたけれど・・・。

 

そして、今週の水曜日、花粉症で鼻水が止まらず、眠りが浅く、通常の食事が出来ないからと、母のたっての願いで入院。以前の父であれば、全力で抵抗し、嫌がりそうなものだけれど、あっさり承諾。

 

また、病室では、携帯電話を肌身離さず、寂しくなるとすぐに母に電話をかけてきていたのに、2日たっても音沙汰無し。母も心配していたけれど、病院へは相変わらずコロナ対策で見舞い家族は入れずで。ようやく看護師さん経由で電話が来たと思ったら、どうやら携帯の使い方が分からないと言って苛立っているとのこと。

 

そして、今日。病院からは「おむつになりました。もしかすると、痴呆が始まったかも知れません」との連絡あり。脊髄を骨折して入院していた時でさえ、おむつは履きたくないと強く抵抗していた人だったのに。

 

あれ?あれ?あれ?ということが、ここで全部繋がった・・というわけです。

 

これまでずっと、頭だけはしっかりしている人だったので、最期もきっと、そのままの父を看取るのだと思い込んでいた私は、いま、地味にショックで・・・。と同時に、父が「死の恐怖」や、病気になってからの辛かった時間を忘れることで楽になっているのかもしれない・・・と父の脳と身体がとった”痛み”からの防衛方略を受け入れ、納得している自分もいる。父は、死ぬことを本当に怖がっていたから。

 

だとしたら・・私たちが悲しむのは、違うのかも知れない・・・。今の父にとって、「忘れる」こと以上の薬がもうないのだとしたら。

 

ただ、傍で介護をしていた母と妹は、急なことに相当なショックで、特に母は、だいぶストレスを感じているらしく、週が明けたら妹と病院に行くことになったのでした。先ほど電話で話したけれど、泣いていた。

 

私も今月のギャラリー関連の仕事が終わったら、すぐに実家へ帰省となりそうです。

 

 

次に父に会っても、その父は、私が知ってるあの「父」ではないのかも知れない。この2年で、だいぶ覚悟をしてきたつもりだったけれど、(そして、今の自分でこの現状に立ち向かえてよかった)ここからが、いよいよ介護のラストステージなんだろうと感じています。

 

 

きょうも最後までお読みくださりありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

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写真家・認定心理士,産業カウンセラー
さとうみゆき

 

 

 

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