今週の日曜日、私が暮らしている町では市議会議員選挙が行われるため、日中~晩と選挙カーがけたたましく通り過ぎていきます。
これが選挙期間の慣わしなのだと分かっていても、静かな日常に土足で入り込んでくる自律神経をかき乱す騒音に、閉口してしまう自分がいます。
とは言え、義務は義務として果たそうと思っていますので、期日前投票を早々に済ませました。投票したいと思う候補は、既に決まっていました。
あれはまだ、先代のベルが生きていた頃のこと。夕暮れの散歩に出かけると、近所のドラッグストアの裏の脇で、恐らく買い物に来ていたおじいちゃんでしょうか、プラスティックの袋が破れてしまったのか、中身がぼろぼろと地面にこぼれてしまったようで、立往生をしていました。遠目でも困っている様子がうかがえたので、「あ、助けなくちゃ!」と思い駆け付けようとしましたが、ベルはちょうど(大きい方^^;)用を足し始めてしまったところで、動けません。すると、一人の男性がすっとそのおじいちゃんに近づいて、中身を拾い集めはじめたのです。その顔を見て直ぐに分かりました。「あ、市議会議員の●●さんだ」と。おじいちゃんは、御礼を言って立ち去っていきました。●●さんも、何事もなかったかのように立ち去っていきました。
その時から、次の市議会議員選挙では●●さんに投票しよう!と決めていました。選挙期間と言うのは、候補者はみな「聖人君子」風です。あたかも、「この世にこんな素晴らしい人はいない」、「この世界にこの人が居なくては始まらない」みたいな感じ。まあ、票が得られなければ、物理的にも多大な損失であるわけで、勝つために必死なのも分かります。分かるんです。でも、私は、「聖人君子」風の人ではなくて、誰も見ていない場所でこそ、小さな親切や、支援ができる人を、リーダーとして選びたいと思うんです。派手さや、知名度や、ルッキズムでもなく、そういう人こそが、選ばれる世の中にならなきゃいけないって。
まあ、こんな一市民の自分が、ここで何を言ったところで・・ですが、政治家の皆さん、市民は観てますから!あなたたちが、思っている以上に、あなたたちの普段の姿、在り方、生きる姿勢を、しっかり観てますから!次の選挙までの4年間、365日×4年が、ぜんぶ選挙期間ですから!その覚悟で立候補していただきたいです。
これを書いている間にも、2,3台の選挙カーが、「聖人君子」風の人たちの名前を連呼しながら、前の通りをけたたましく過ぎていきました。
きょうも最後までお読みくださりありがとうございました。
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写真家・認定心理士,産業カウンセラー
さとうみゆき
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