わたし歩記-あるき-

*心理士を目指す写真家の学びの記録*

順番、ほんと逆だよなあ・・

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 先日、高橋和巳先生の「見立てセミナー」を受講した際にも思ったことですが、どうして日本の学校教育現場って「最終的には~~をするために~~を学ぶ必要があるのです」と明確なゴールを示してはくれず、「とりあえず、今はこれ勉強しといてよ!この先のどこかで恐らく必要だろうからさ!」的なアプローチで学習を進めようとするんでしょうか?わたしが現役の学生だった頃もそうでしたから、30年近く変化していないと言うことになります。

 

 

 

 

 先日から中井久夫先生の『こんなとき私はどうしてきたか』を読んでいます。精神病棟での先生自身の経験が綴られている本ですが、”病棟運営についてのいくつかのヒント”と言う章で、どんな環境が人を苛立たせるのかについて、色彩、窓、壁、天井、音、季節、気候、部屋割り・・・etcの視点から、具体的な例を挙げて述べられており、これが実に興味深いのです。

 

 

環境心理学〈上〉原理と実践

環境心理学〈上〉原理と実践

 

 

 実は心理学部の必修科目の中には「環境心理学」と言う領域があります。こちらの書籍をテキストとして使用していたのですが、翻訳本だけにただでさえ難解な上にとにかく読みにくい。心理学ではまだまだ新しい研究領域らしいので、この道の「大家」が少ないせいかも知れませんが、「伝える」ことを目的として書かれているテキストがわたしが調べた限りですが、残念ながらほとんど見当たりませんでした。

 

 で、話は中井先生の著書に戻るのですが、先生は壁の色や窓の位置、ベッドの配置一つの変化で患者さんの改善具合が大きく変化したことを易しい言葉で述べており、わたしはそのことに非常に感銘を受けました。その上で、上記の「環境心理学」のテキストを久しぶりに読み直した時に、「なんだ!だったら最初からそう言ってよー!」と、はじめて「環境心理」なるものの重要性と実用性とが理解できたわけです。

 

 

 ここ↓でも書きましたが、バラバラだったものが繋がって、「全体像が見えてくる」と言う経験です。

hanahiroinoniwa.hatenablog.com

 

 

 そう言えば、(わたくしごとで恐縮なのですが)一眼レフの講座でわたしが一番最初に受講生の方に教えるのは「マニュアルモード」撮影です。え?「マニュアルモード」って高度で難しいんじゃないの?それって最後に習うべき上級者向きの内容じゃないの?と思う方がほとんどですが、それは違います。むしろ逆なのです。「マニュアルモード」を先に覚えてしまうことで、どうして「絞り優先モード」があるのか?どうして「シャッタースピード優先モード」があるのか?その意味が簡単に分かるのです。そして、一度理解してしまえば、マニュアルモード撮影が一番楽に感じられるはずです。

 

 

 学部生にとって臨床現場はまだまだ遠い場所であることは理解していますが、事件は”教科書”で起きているのではなく”現場”で起きているわけです。学生が目指そうとしている未来の先のニーズから逆算された学習プランを提示することで、学生の意欲や興味はもっと上がるし、有能な人材を送り出させるのではないか?と、縁あって2度目の大学生をしているわたしはついつい思ってしまうのです。

 

 

 

きょうも、最後までお読みくださり
ありがとうございました^^
さとうみゆき