わたし歩記-あるき-

心理カウンセラーでもある写真家のブログです

夏は夜、読書の秋は、まだ遠し

 

 昨日の晩、犬の散歩に外に出ると、思いの外、空気がひんやりしていて驚きました。

 

 

 日中は、とてもではないですが、この子を歩かせることが出来ません。^^;
ただその分、夜になるとテンションがあがってくるので、逆に疲労がピークになっている人間にとっては、夜行性動物のようなパワフルさを受け止められない。(*_*;

 

 

 普段より多少家にいる時間が長くなったせいか、本を読む時間を持てています。最近読んだ本はこちら・・・

 

 

 

 『青い壺』有吉佐和子 著

 

  昨年から話題になっている本でしたので、図書館に予約してあったのですが、なんと50人以上の順番待ち。ようやく私の番が回ってきたので、読むことができました。

 

 感想ですが、ものすごく、面白かった!(←言葉足らずですみません^^;)

 

 簡単にあらすじをお話すると、無名の陶芸家 省造が創り出した美しい青磁の壺が、売られたり、盗まれたり、果ては海外スペインにまで渡り・・と、様々な家族や人と人生を共にしながら、最後には創り手である省造の元に戻ってくる・・・というお話。壺を手にした人の人生模様が丁寧に描かれ、その人たちの数奇な縁と縁が繋がって1冊の物語に仕立てられていきます。青い壺は、ただただ、そこに”在った”というだけなのだけど、いやはやメタファーとしての使い方が秀逸!うなります!!

 

 

 第9章の中に、かつては女学校に通い、今では70歳を越えた女性たち十数名が、同窓会と称して京都に宿泊するというくだりが出てくるのですが、描写がリアルで引き込まれました。若かりし頃の性格を色濃く宿しているけれど、見た目は「おばあちゃん」と呼ばれる世代になっている彼女たち。集団行動が苦手な私からすると、その旅行の最中に遭遇する状況に、逐一モヤモヤしてしまう「弓香(ゆみか)」の気持ちにしみじみ感情移入してしまいました。人間、長く生きれば生きるほど、時間をかけて培った「価値観」にはどうしたって抗えず、近しい価値観を持った友人の有難さを感じるのだろうなと思いました。

 

 

 

 昭和の香ばしさを、令和の今、思う存分浴びることが出来る小説です!読み終わった後の「読んだーーーー!!!」と諸手をあげたくなるような、ズーンと来るこの感じ・・久々かも。おすすめです!

 

きょうも最後までお読みくださりありがとうございました。

 

 

ありおりカウンセリング
写真家・認定心理士,産業カウンセラー

さとうみゆき

 

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