実家に父のお見舞いに行ってきました

　先週の土日は、ようやく実家に父の見舞いに行くことができました。

前もって聴いていたけれど、これまでにないほど痩せこけて、小さくなった父を見た時には、胸が痛くなりました。

退院してからは、食べ物を飲み込もうとすると吐き気に襲われるとかで、まともな食事が出来ずにいたそうです。だったら退院しない方が良かったのでは？と家族はつい思ってしまいますが、父にとっては同じ食べられないなら、自宅の方が精神的には良いと判断されたのでしょう。

　それでも、私が来たことで、どうにか元気な姿を見せたいと思ったのか、小皿にのった野菜や果物の欠片を少しだけ口に運び、呑み込むことができました。その様子を見た母はとても嬉しかったようでした。

　コロナ禍の間、closeになっていた訪問看護ステーションも、この5月でようやく再開したそうで、24時間何かあった時には電話で呼び出せるシステムも復活。これで母の負担が少しでも減れば良いなと思いました。家庭で介護している方は、この3年間、どれだけ不安だったことか・・・。コロナ禍で医療現場はとても混乱し、仕方がなかったのも分かりますが、こんなにもこの国の医療の仕組みは脆いのかと痛感した3年間でもありました。お見舞いも出来ない、看取りもできない・・・そんな理不尽な状況に、いったいどれだけの家族が涙を流してきたのでしょうか。

　時間のある限り、父の傍で過ごしてきました。話すことと言えば、泣き言と、不安と、あの世に逝ったあとの気がかりばかりでしたが、それを全部聴くことが、今の私に出来る唯一のことだと思いました。

　腰を痛めてから、初めての長距離移動で不安がなかったと言えばウソになりますが、どうにか無事に行って帰って来られました。まだ若干の違和感は残っていますが、1ヶ月前に比べたら全然ましですから！今月こそは、外に出かけて写真を撮りたい！