わたし歩記-あるき-

心理カウンセラーでもある写真家のブログです

「悩んでいたのなら、どうして話してくれなかったの!?」

 

 時々、お金を払ってまで赤の他人(カウンセラー)に話を聴いてもらうなんて、周りに話せる友人がひとりもいない可哀そうな人なのねと決めつけている方がおられますが、むしろそうではない場合の方が多いかも知れません。

 

例えば・・

 

昔からの友人や、話を聴いて欲しいと思う相手もいる・・・だけど、その人たちも日々様々な問題を抱えて頑張っていて、とてもじゃないけれど、自分の問題に相談にのってもらう余裕なんてなさそう・・・自分で出来ることは自分でなんとかしなくちゃ!

 

と、伸ばしかけた手を、そっと引っ込めてしまう方。
(これは愛着の傷を持った方にとっては日常ですよね。私も未だに・・^^;)

 

 

また、

 

この間も同じ相談に乗ってもらったんだった・・・。貰ったアドバイス通りに頑張ってみたけど、現状はあまり打破出来てない。話を聴いてもらいたいけれど、もう〇度目の相談だし、悩みの内容だって、ほぼ変わってない。さすがに相手だって、同じような話を聴くの嫌になるよね・・・。

 

 

と、変化を出せていない自分を責めるあまりに、相談を諦めてしまう方。

 

 

そうこうしている内に、心の中にはどんどん澱が溜まっていって、ある時最悪の事態に・・。周囲の人は、

 

「悩んでいたのなら、どうして話してくれなかったの!?」

 

と言うけれど、話せなかったんですよね。どうしても。どうしても。
相手を信頼していないわけではないんです。
むしろ、大切だったからこそ、巻き込みたくなくて、負担をかけたくなくて、嫌われたくなくて、うざったいと思われたくなくてそれ以上、話せなかったのですよね。

 

 

傾聴のお仕事をしていると、少なからず、そういうケースに出くわします。

 

皆さん、

 

 

「赤の他人の方に聴いてもらう方が、楽なこともあるんですね・・・。またこれでもう少しだけ頑張れそうです・・」

 

 

と、ひと時のガス抜きをして、またいつもの日常へと戻っていかれます。

 

 

ここでは、同じこと、何度でも何度でも、飽きるまで話してもらって良いんです。
その物語には、解放されなくてはならない”嘆き”がまだ居座っているのだから。
抱きしめてもらいたかった、哀しみが、怒りが、悲鳴をあげているのだから。

 

 

そうして、そんな辛かったあなたのことを知らない、いつもの世界に、素知らぬ顔をして戻っていければ、それでいい。そのためにトレーニングをされているのが、カウンセラーという職業なのだから。

 

きょうも最後までお読みくださりありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

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写真家・認定心理士,産業カウンセラー
さとうみゆき

 

 

 

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