わたし歩記-あるき-

心と向き合う写真家の学びの記録*

家電が教えてくれる今

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 この間の日曜日、かねてより怪しい動きを繰り返していた我が家の横型ドラム式洗濯機がとうとう動かなくなってしまいました。その朝も、「あ~またいつものアレか・・」と悠長に構えて、フィルター部分の蓋を開け、丸い筒状のメッシュを引き抜いた後、水洗いし戻す・・と言うお約束の”復活の裏技”を慣行したわけですが、なんとその時に、いつもはなかった大量の水が噴出してきたのです。危うく脱衣所が水浸しになるところでしたが、そうならずに済んだのは、万が一に備えて、排水口の下に愛犬用の”トイレシート”を敷くようにしていたからでした(ペットシートの吸水力、恐るべしですね。)。

 

 概して、家電製品というのは不思議なイキモノです。逝く前には、必ず何かこう”サイン”のようなものを送ってくるような気がします。

 

「今度ばかりは、無理みたいです。長い間、ご愛顧アリガトウゴザイマシタ。ワタクシそろそろ逝きますので、ヨロシク。」

 

 

 結局、その後排水口にバケツを置き、水を出し切ってから再度洗濯機を回すと、どうにか最後の行程まで終えることができました。でも、「もはやこれまで」と思い至り、その午後早速家電量販店へ行き、①サイズと,②値段と,③出来るだけ納品の早い品,の3条件に折り合いをつけて、購入してきました。

 

 

 そして昨日、新しい洗濯機がやってきました。今回は横型ではなく、縦型ドラムです。前の洗濯機を購入した12年前は、横型ドラムが市場で出回り始めた頃。ちょうどアメリカから帰国したばかりだったわたしは、日本の最先端の家電にやや”前のめり”になっており、見た目にもスタイリッシュな横型ドラムに惹かれて購入しました。ただ、この横型ドラム洗濯機、サイズ感の割に、投入許容重量が少ないことに後から気づきました。家族2人ですので、支障ないと言えばないのですが、大きなベッドシーツを2枚も入れようものならすぐに「容量オーバーです」なんて表示がされてしまう。次に買う時は絶対に縦型ドラムにしよう!と決めていました。

 

 

 さて、”あれから40年、もとい12年・・・”の日本メーカーが誇る、最先端技術を搭載した洗濯機を今朝初運転させてみました。

 

 

「こりゃ複雑だ・・・」

 

 

というのが、正直な感想です。スタートボタンを押すまでに、30分もかかってしまいました。何が複雑だったのかと言うと、ユーザーにとって「これあると便利でしょ?」というメーカー側から呈示されている”便利設定のための設定”が、です。それに加えて、「洗い(洗い方・時間)、水量(5種類)すすぎ(注水するかしないか、回数)、脱水(時間3種類)、乾燥(温度設定、時間)、洗剤の量(自動か手動か)」等がすべて自分好みにカスタマイズできる設定の組み合わせが膨大にあること(ちなみに以前の洗濯機は2ステップくらいの本当にシンプルな設定でした)!

 

カスタマイズを一切放棄して、「おまかせコース」と言うのもあるにはあるのですが、
それだと2~3時間近く洗濯機が動いていることとなり、どう考えても不経済なのです。

どうにか設定を済ませて、「スタートボタン」を押せた時の安堵感たるや、今日1日の半分のエネルギーを使ったかのような心地でした。

 

 

 わたしにとっては「複雑」と感じられたこれらのカスタマイズ機能ですが、恐らくメーカーさん側にとっては、日々ユーザーからの声を収集し、それを元にトライアンドエラーで開発された、企業努力の結晶でしょう。事実、「こんな機能が欲しかった!」という方が、世の中の大半なのであろうと思われます。

 

hanahiroinoniwa.hatenablog.com

 

 先日、新しいカメラを購入した際にも思いましたが、家電は私たちの暮らしや好みの風俗の「今」を教えてくれている指標のひとつかも知れません。そう考えると、消費者ニーズは以前にも増して、より一層個々人の「カスタマイズ」を重視する傾向にあるということですね。世代間格差、ダイバーシティなどといった言葉がそれを裏付けているようにも感じます。

 

 

 それから、印象的だったのは、薄っぺらい商品の取り扱い説明書には、そこかしこにQRコードが添付されており、文字の説明ではなく、知りたいポイントごとの動画が見られるようになっていたことでした。視覚からの情報は早いし分かりやすいですね。でも一方で、スマートフォンの使い勝手に慣れていない(あるいは所持していない)高齢者にとって、これが本当の意味で”親切”かどうかは疑問が残る部分でした。

 

 

そうそう、YouTubeをはじめとした、これらの動画サービスを撮影するにあたって、ユーザーに求められるのが、くっきり、きっぱり、細部まで解像度高めで色のりよく写せるレンズなのです。それゆえ、カメラの特性も、これまでの”ふんわり、柔らかいボケ”から、”シャープで鮮やか”へと移っているのかも知れないなあと感じたのでした。カメラの守備範囲が静止画から動画へと移行している今、これは当然の流れなのでしょう。

 

 

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 家電のニーズは時代と共に変わっていく。これは致し方ないと分かっています。ですが、この先どこまで、自分のニーズとタイムリーで折り合ってゆけるのだろうか?と、考えさせられた、ここ1~2週間内の最新家電との出逢いなのでした。

 

 

 

 

 

きょうも、最後までお読みくださり
ありがとうございました^^
さとうみゆき

 

 

 

 

 

写真を眺めてほっと一息^^   

 

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