しばらく外に出ていなかった間に、季節の植物ががらっと様変わりしていて、そのことに驚くばかりの数日です。
山法師は満開だし、紫陽花もどんどん色づき始めています。3週間ってそういう時間なんだなあ・・と、なんだかしんみりしてしまいました。
病院で、今後しばらくは、出来るだけ意識して、長距離歩行を避けることや、腰の負担になる重たい荷物を長時間持ち続けないように注意を受けました。どれぐらいまでなら持っていいですか?と尋ねたところ、「2㎏以内の範囲で」とのこと。
その際、真っ先に想いを馳せたのはベル(犬5㎏)ともちろんカメラについてでした。
ベルについて言えば、散歩中の抱っこは無理だとしても、ソファに座って抱くことは出来るので、ひとまず問題なし。しかし撮影中、長時間荷重のかかるカメラについてはどうしたものか・・・と考えました。
現在私が使っているメイン機、Sonyのα7Ⅳは、ボデイのみなら573g。
ってことは・・・あのレンズとあのレンズだったら余裕で大丈夫かしら?
でも、あの望遠レンズだと厳しいのかな?でも2㎏以内ってことは、ほぼほぼOKじゃない!?
とまあ、こんな感じで瞬時に脳内会議が繰り広げられたわけですが、ただこの時の私は、とんでもない勘違いを犯していることにまだ気づいていませんでした。
それは、カメラとレンズのみを所持しての外出などあり得ないってことでした。そのことを計算に全く入れていなかったのです。現場によってはレンズ交換が必要になることだってあり得るのに・・・。
人生詰んだ・・・・・・・⤵
現実を知った時、もはや絶句でした。
そこからは、いろんなこと考えましたねぇ・・・・・・。もう、ほんと、いろいろなこと。
あの仕事どうしよう・・・
あ、あれも・・
あ、あの件もだ・・
うっわあ・・・・・どうしよ・・・・
って。
そればっかり考えた。
この期間が腰の痛み以上に実は辛かったかも知れません。
でも最終的に行きついたのは、仕事と言う形であれ、そうでないのであれ、
「写真はずっと撮っていきたい。関わっていきたい。たとえどんな形であっても。」
ということでした。ここだけはブレなかった。
そうしたら次にすることはただ一つ。
「どうしたら、今の自分でそれが可能となるのか。」を考えること。
で、たどり着いた結論は、
重量が軽く、自分の”撮りたいのニーズ”を最大限叶えてくれるカメラを持つこと。
でした。そうして選んだのが、このカメラ・・・
以前から気になってはいましたが、写りはともかく、仕事の実用面という意味ではさすがにコンデジはどうだろう?という理由で選択肢から外れていたカメラでした。(それに、お値段がここ数年でぜんぜん可愛くなくなってて・・涙)
でも、どう考えてもこのカメラ一択だったんですよね。だって、23mm(フルサイズ換算35mmF2の単焦点)レンズ込で478gですもん。
実は、このカメラを購入するにあたって、いつかまた撮りたいと思って、家宝よろしくカメラ倉庫にずーっと眠っていたRolleiflexの二眼レフ(Planar F2.8)を売却・手放しました。(これが実にびっくりな金額で売却できたのです^^;)
不思議と惜しいと思う気持ちはありませんでした。それよりも、私の今に寄り添ってくれるカメラを持つことを選びました。
実質初めての富士フィルム&35mm単焦点レンズ。
まだ数回しか使っていないですが、このカメラを持ったおかげで、外出への不安トラウマが、徐々に楽しみへと変わっていっているも事実で、やはり買って良かったと思っています(認知行動療法とも言えます)。
それと、ここは嬉しい誤算だったのですが、X100Vって、コンデジだとは思えないほどの精細な描写力を発揮するカメラなんです。35mmという画角も、思った以上に扱いやすい。こんなことでもなかったら、一生思い出せなかったかも知れない、「撮る」ことの楽しみの「原点」みたいなものを味わうことができています。
とは言え、早く身体を調えて、大好きな135mmや望遠レンズを持ってお花畑へ行きたいですけどね。薔薇は無理そうだけど、紫陽花までには回復してたいです。
きょうも最後までお読みくださりありがとうございました。
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写真家・認定心理士,産業カウンセラー
さとうみゆき
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