わたし歩記-あるき-

心理カウンセラーでもある写真家のブログです

マクロレンズをすべて手放したというお話

Sonyα7Ⅲ with Sony 135mm f1.8 GM

 

 この1ヶ月は、父のことでも心がかなり揺さぶられましたが、もうひとつ、カメラというものを介して、わたしの内側で、何かこう言葉にし難い”大変容”が起きていたのではないか?と感じています。”起きていた”と書くと、あたかもそれは完了したかのような口振りですが、実際はまだ現在進行形であって、でも、まもなく落ち着きそう・・・そんな予感にうっすらと包まれている今日この頃です。

 

 

 先日、所有していたNikonのマクロレンズ2本(105mm)をすべて手放しました。マクロレンズと言えば、わたしの写真の代名詞みたいなもの。「え?マクロレンズ以外のレンズで花を撮るとか意味が分からない!」と、本気で思っていました(だから同じ口径なのにFマウントとZマウントで、2本も持ってたわけですよ)。

 

 それが、6月の半ば、ちょうど紫陽花を撮り始めた頃からだったと思うんですが、以前ほどマクロレンズが切り撮る画にときめきを覚えなくなって・・・。いや、仕上がった写真を、綺麗だなとか、美しいなあ、とか思うんですけど、被写体にレンズを向けた瞬間に、「ああ、あの背景のこの部分が、ああなって、こうなって、ここであの色と、この色が滲んで、最終的な仕上がりはこうなるんだろうな~」みたいなイメージが見えて、撮ってみると、思った通りの画がそこにはあって・・・。

 

 

 なんか・・・つまんない。前はもっとドキドキしたのになあ・・って。

 

で、そんな想いが少しずつ、少しずつ溜まっていったんでしょうね・・。ただ、最初はその感覚を、理性は思いっきり否定してきました。

 

 

「ちょっとやだ!マクロレンズ以外でお花撮影とかって考えられなくない?!」

 

 

みたいな。(笑) いや、考えられるでしょう~!って今は思えるんですけどね?^^;でも、フィーリングの方が正直なもので、日に日にマクロレンズに手が伸びなくなってきちゃった。あ~、こりゃ本格的にもう無理なんだな、っていよいよ認めざるを得なくなりました。

 

 

hanahiroinoniwa.hatenablog.com

 

 

 

そんな折、カメラをNikonからSonyに乗り換えたことが、さらにわたしのマクロレンズ離れを後押しする結果になりました。

 

 

「マクロ、なくても、もう、いいかも・・・?!」

 

 

そう決めたら、それからの行動は自分でも驚くほど早かった。(笑)淡々と売却手続きを行い、代わりに迎えたのが、135㎜ F1.8の単焦点レンズ。そう、これまで手を出したことのなかった望遠レンズです!我ながら思い切りました!これまでと、立ち位置が、言ってみれば、ま・・真逆ですよ!^^;

 

 

でもこの135㎜というレンズ、使ってみて分かったのですが、これまでの105㎜で表現してきた世界もすべて包括しながら、新しい立ち位置・視点へと移行を迫るような表現を求めてくるレンズでした。これまで積み重ねてきた表現技法を何一つ失うことなく、でも同時に、被写体にぴたっと寄り添う近接のマクロ視点から、自分という存在を被写体から意識的にかなり引いて、全体の調和美を見ることが求められるレンズとでも言うか。不思議なことに、望遠レンズであるにも関わらず、マクロで撮ったみたいな画作りをしてくれるんです。

 

 

 わたしは常々、

 

いま心地良いと感じるレンズの特性=今の自分と世界(人)との関わり方

 

 

だと信じているのですが、その点から考察するに、恐らくは自分と世界とのヘルシーで適切な境界線が、わたしの中にしっかりと構築されたからゆえの、今回のレンズ変容だったのかも知れません。表現スキルはそのままに、意識のフレーム(画角)が、広がったというと言い過ぎかもしれませんけど・・。

 

 

 と、まあ、カメラに詳しくない方には、なんのこっちゃ?な話題で申し訳ないのですが、それを差し引いても、この135㎜というレンズは、ポートレートに関してはめっちゃ素敵な仕上がりを約束してくれる神レンズなんです。(*^^)v秋のコスモスや紅葉の時期に撮影ご依頼の方は、このレンズでお迎えしたいと思っていますので、どうぞお楽しみになさってくださいね^^♪
 
 

 

 

 

☆きょうも最後までお読みくださり
ありがとうございました^^

 

 

写真家・認定心理士,産業カウンセラー
さとうみゆき

 

 

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