わたし歩記-あるき-

心と向き合う写真家の学びの記録*

トラウマ臨床はいま過渡期

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 この土日に少々ハイボリュームな講座を受講するにあたり、課題図書とそれに関連する図書を再度読み返していたここ数週間でした。

 

 

 

 ベッセル・ヴァン・デア・コークの著書『身体はトラウマを記憶する』は、大学に入学する以前、当時お世話になっていた心理療法家の先生がトラウマ臨床に尽力されている方だったため、「トラウマ」についてより知りたくなり、試しに図書館で借りて読んでそれっきりになっていました。

 

 

 2年という年月を経て出逢い直したベッセル・ヴァン・デア・コークでしたが、本当に衝撃的でした。当時もそれなりに文脈を追って理解した”つもり”になってはいましたが、いやはや・・・それって本当に”つもり”だったんだな、というより、”つもり”以下じゃないの、それどころか、まるで内容を読めていなかったんだな・・と苦笑しました。

 

 

 先日学んだばかりのIFS(内的家族療法)について割かれた章もあり、その文字を目にしていながら、当時はアンテナにさえ引っかからなかったんだなと、なんだか呆気に取られてしまいました。あらかた必要な情報というのは、必ずどこからか舞い込んできているのに、それを受信するレセプターがこちら側に無いばっかりに、見過ごされていることというのは多いのではないでしょうか?にもかかわらず、再度出逢えたことに、その出逢いに導いてくれた、人と人のご縁に本当に感謝でした。

 

hanahiroinoniwa.hatenablog.com

 

 以前に、上の記事の中で、

 

2019年、ICDー11(国際疾病分類)にはじめて複雑性PTSDが公式診断として収載されました。この概念は1992年にアメリカの精神科医であるハーマンによって提唱されていましたが、30年近い年月を経て、ようやく日の目を見たのです。

 

 

と書きましたが、実際に施行されるのは2022年、つまり来年からだと先日参加したセミナーで知りました。この概念が広く一般に普及していくことで、ここからそれまでのトラウマ臨床が大きく、大きく変容していくのを予感しています。アプローチそのものがかなり変わっていくんじゃないでしょうか?実際に、エビデンスベースの有効性が認められたサイコセラピーである、IFS(内的家族療法)の正式トレーニングを受講するにあたっては、現在(世界中で)7000人待ちだそうです。日本で、もっと言えば、日本語でトレーニングが受けられるのは、一体いつになることやら・・・。ですが、本当に私自身、確かな自己変容を感じられたセラピーですので、早く普及して欲しいなあと願っています。

 

 

 

 

 IFSの考え方を学びたい方はこちらのテキストもお薦めです。ただ、実際にそのプロセスを体感したことがないと、イメージが湧きにくいかも知れません。わたしはこれまで様々なインナーチャイルドセラピーを経験していますが、何故、他の人には効果があるそれが、自分には有効的に働かなかったのかを、IFSを学んだことでようやく理解するに至りました。クライエントがいま立っている土台が違う場合、セラピーの出発点を変えなければどんなに素晴らしいと言われているメソッドも効果がない、そういうことだったのです。

 

 

 いま、長いスパンを見据えて心理学の学びをしていますが、時々、自分が大海の中を漂っているだけで、景色も大して変わっておらず、無成長のままのような気がして、どっと虚無感に襲われたり、早急な解決方法を反動で求めてしまいそうになったりします。でも、その衝動を受け止めて、扱う胆力?みたいなものがこの2年で随分鍛えられたように思います。2年後、3年後の現場を見据えて、ゆっくりでも着実に学んでいきたいと思っています。

 

 


きょうも、最後までお読みくださり
ありがとうございました^^
さとうみゆき

 

 

 

 

写真を眺めてほっと一息^^  

 

miusato.com