ご近所の農家さんに素晴らしい枝ぶりの柿の木があります。昨年、そこの柿を頂いたら甘くて瑞々しくて驚くほど美味しくて。出来たら今年は買わせていただいてでも、食べたいなあ・・なんて思っています。
柿の木と言えば、子どもの頃に住んでいた改築前の実家の庭には大きな柿の木がありました。初夏、青々とした葉に太陽の光が当たると、薄っすらと黄緑色に透け、それが梢越しに反射してキラキラしていました。その光景を見るたびに、得体の知れない昂揚感がお腹の底から突き上げて来て、場所なんてどこだっていいから、今すぐ駆け出していきたい衝動に包まれたものでした。あれは、一体なんだったんだろう?
そんなことを思っていた矢先、先日、その懐かしい”昂揚感”に思いがけず再会することとなりました。友人がフルート奏者を務めているオーケストラのコンサートに行った時のことでした。
音楽のコンサート自体、かれこれ一体いつ以来なんだろう?という感じでしたが、最初の音がステージから鳴り響いた瞬間に、どっと涙があふれて止まらなくなってしまったのです。そして、やっぱり、どこでもいいから、思い切り、全身で、駆け出したかった。
実はわたし自身もかつてオーケストラでビオラを弾いていたことがあり、演奏中、感極まって泣いてしまうことが時折ありました。でも、自分では理由がよく分かりませんでした。とにかく何かが溢れて、溢れて、たまらなかったのです。
別々の存在が、それぞれの役割を果たしながら、同じ空間で調和し、ひとつの音楽という生命体を織りなす・・・その様の全き美しさに、自分ではもうどうにも制御できないほど、心震えるのです。
そう考えると、子どもの頃、柿の木漏れ日の乱反射する様を見た時の昂揚感も、根っこはどこか同じような気がするのでした。
きょうも、最後までお読みくださり
ありがとうございました^^
さとうみゆき
友人のコンサートで演奏されたプログラムの中で
大好きになってしまった楽曲、
『祝典のための音楽』。
(友人のオケではないけれど)
Youtubeで見つけて、聞きまくっています。
すごくかっこいいの!そして、元気になれますよ!
写真を眺めてほっと一息^^