わたし歩記-あるき-

心理カウンセラーでもある写真家のブログです

父の心身の変化に感動!賢い身体のサポート力

Fujifilm X100V

 

  実家から東京に戻ってきました。東京を離れていたのは、たった数日のことなのに、この間まで艶々と咲いていた薔薇はもう散ってしまい、硬く結んだ薄緑色の紫陽花のつぼみは、ほんのりと青紫になって、ガクは開き始めていました。雨の季節がもうそこまで来ているのを感じました。

 

 父の容態ですが、1年前に比べ、心身共に、驚くほど快へ向かっています。だからと言って、お風呂もトイレも一人で出来ないことには変わりはないのですが、一番変化したのは、情緒面でしょうか?

 

 以前はとにかくよく怒っていました。何もかもが気に入らず、特に母への当たりがきつく、このままでは母が先に逝ってしまうのではないか?母が常軌を逸して父を刺してしまうんじゃないか?と、私も妹も常に緊張していました。音や匂いに敏感過ぎて、家の中を息を殺して歩いていたし、話し声も気に障るようだったので、全て筆談・・なんて時期もあったし、二言めには「ばかやろー!」「何をやってるんだー!」と怒号が飛んでくるので、誰もが戦々恐々していました。

 

 それが、一緒にテーブルについて、お茶を飲んだり、お相撲を観て笑ったり、手を叩いたり、母に「ありがとう、世話になるね、すまないね」と言っている人間らしい父を見て、心の底から嬉しかった。何より、母の心が楽になっているのを感じて、私は安心しました。

 

 

 父の投薬が上手くいき始めた11月末頃から、私もそれに平行して、身体的(ソマテイック)なアプローチをしていきました。父の神経性の認知症は、前立腺がんが脊髄に転移したために発症したのだろうと考え、それならば、現在も学んでいる”原始反射”の統合のボデイワークのプロセスが有効なのではないか?と仮説を立てたからでした。

 

 

 その仮説は見事にハマりました。音や匂いに敏感になり過ぎているのは、父の中に、従来の原始反射の未統合の部分(主に、恐怖麻痺反射とモロー反射)があったとも言えるので、先ずはそこを統合する働きかけが必要だと考えました。地道な働きかけではありましたが、約2か月ほどで、しっかりと効果が反映されたことは、私も今後の臨床での大きな自信となりました。

 

 

 最近のカウンセリングセッションでは、しっかりとした傾聴のベースにプラス、徐々に身体志向のアプローチを取り入れています。同時に行うことで、確実にクライエントさんたちの状況が変化しているので、個人差こそありますが、続けていきたいと思っています。

 

 

 身体は賢いのです。本当に、本当に。
そのことを一人でも多くの生きづらさを抱えている方に、実感していただければと思っております。

 

きょうも最後までお読みくださりありがとうございました。

 

 

写真家・認定心理士,産業カウンセラー
さとうみゆき

 

 

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