わたし歩記-あるき-

心理カウンセラーでもある写真家のブログです

HSP気質の根底には”何”があるのかを改めて考えてみる

 

 先日、クライエントさんとHSPについてお話する機会がありました。以前にもブログの記事で書いたと思いますが、HSPの方が抱えている特性というのは、自律神経系のサバイバルモードの誤作動がもたらしている症状です。

 

 まず、HSPの提唱者である、エイレン・アーロン博士によるこちらのHSPセルフチェック項目をご覧ください。

 

 

1.感覚に強い刺激を受けると容易に圧倒されてしまう
2.自分をとりまく環境の微妙な変化によく気づくほうだ
3.他人の気分に左右される
4.痛みにとても敏感である
5.忙しい日々が続くと、ベッドや暗い部屋などプライバシーが得られ、刺激から逃れられる場所にひきこもりたくなる
6.カフェインに敏感に反応する
7.明るい光や、強い匂い、ざらざらした生地、サイレンの音などに圧倒されやすい
8.豊かな想像力を持ち、空想に耽りやすい
9.騒音に悩まれやすい
10.美術や音楽に深く心動かされる

11.時々神経がすり切れたように感じ、1人になりたくなる
12.とても良心的である
13.すぐにびっくりする(仰天する)
14.短期間にたくさんのことをしなければならない時、混乱してしまう
15.人が何かで不快な思いをしている時、どうすれば快適になるかすぐに気づく(例…電灯の明るさを調節したり、席を替えるなど)
16.一度にたくさんのことを頼まれるのがイヤだ
17.ミスをしたり物を忘れたりしないようにいつも気をつけている
18.暴力的な映画やテレビ番組を見ないようにしている
19.あまりにたくさんのことが自分の周りで起こっていると、不快になり、神経が高ぶる
20.空腹になると、集中できないか気分が悪くなるといった強い反応が起こる

21.生活に変化があると混乱する
22.デリケートな香りや味、音、音楽などを好む
23.同時に自分の中でたくさんのことが進行すると気分が悪くなる
24.動揺するような状況を避けることを、普段の生活で最優先している
25.大きな音や雑然とした状況など強い刺激に悩まされる

26.仕事をする時、競争させられたり、観察されていると、緊張し、いつもの実力を発揮できなくなる
27.子供のころ、親や教師は自分のことを「敏感だ」とか「内気だ」と思っていた

 

 

14個以上当てはまっているとHSPの傾向が高いそうです。昔、HSPの概念が大流行だったころ、私はほとんど当てはまっていて、「そうか!私ってHSPだったのね!」と、不確定だった自分の心もとなさの理由が解明された気分がして、興奮した覚えがあります。ただ、根本的な要因も、対処方法も分からなかったんですよね・・・だからモヤモヤしたまま数年が過ぎました。

 

 

次にこちらをご覧ください・・・(ありおりラボ原始反射の統合ワーク講座より)!

橋の発達に抜けがある場合の症状

 

中脳の発達に抜けがある場合の症状

 

 

 脳の”脳幹”という部分の、「橋」と「中脳」は、だいたい生後14か月くらいまでに発達するのですが、その発達が様々な要因で阻害されてしまうことで、明記したような症状が出てしまいます。

 

 ひとつひとつ見ていくと、HSPの症状とほぼ同じであることがお分かりいただけると思います。

 

 

 時々ネットニュースなどで、

 

”HSPさんは、〇〇を短所ではなく、長所として生かすことで人生をもっと楽に生きられる!”

 

みたいな件を見かけます。それも、まあまあの権威が仰ってますよね。^^;

 

例えば、こんな感じ・・・

 

HSPの人は、周囲の人々に対して同情的であり、優しさや思いやりを持って接することができます。そのため、HSPの人が周囲にいることで、人々は幸せを感じる機会を多く得られる可能性があります。

また、HSPの人は、芸術や文学、音楽など、創造的な分野で活躍している人も多くいます。つまり、特別な技術や感性で周囲の人々に感動や喜びを与えることができる人が多いと言えるでしょう。

 

 

みたいな切り口で書かれている記事を見かけるのですが、私はそれではHSPさんの本当の救いにはならないんだよなあ・・って思っています。

 

いくら周りの人を気遣って周りの人がいい気分になれたとしてもですよ?
HSPさん本人はどうなの?!そもそも気遣い過ぎてクタクタなのに?それをさらに生かしていけと?!

 

それから、HSPさんの誰もかれもが、アートやセラピスト業界で才能を開花させて、人生の生きがいを見つけられるとは限らないよ?!

趣味としてだったらいいのかも知れない。

でも、アートを生み出しただけでは、食べてはいけないでしょう?
実際に、対人コミュニケーションを通して自身の作品をセールスしたり、クライアントと交渉したり、マーケットを開拓していくことが出来なければ、売れっ子にもなれない。運よくキュレーターに認められて、専任のマネージャーがつくこともあるかも知れないけれど、そのレベルに行くには、それ相応の才能と資質が求められる。この社会で、経済、お金が動くってそういうことなんですね。

 

また、セラピストやカウンセラーになって繊細な特性を生かして、心を扱う仕事につくことにしても、まずは自分が他人の問題にまきこまれないだけの境界線の感覚を身に着ける必要が出てきます。それがないと、クライエントさん諸共、転覆してしまいますので。

 

 アートやセラピスト業界に両足を突っ込んでいる私は、それがしんどくて潰れて行ってしまった人たちを、五万とみてきました。私自身も、過去、何度も潰れた。

 

繊細=アート向き=カウンセラー向き=セラピスト向きではないんです。

 

確かに”繊細さ”は必要条件だけれど、その上のフェーズに、自己信頼や他者信頼、強さ・逞しさ、傷みを負う覚悟が要る。

 

 

HSPであることが、どこか素敵で特別なこと・・という風潮・・だいぶ、薄らいできているとは言え、まだまだその傾向が強いためか、本気で楽になりたい!なっていこう!というアプローチが主流にならないんですよね・・・。

 

 

その視点で今一度、HSPさんの症状を見直してみてください。

 

 

1.感覚に強い刺激を受けると容易に圧倒されてしまう
2.自分をとりまく環境の微妙な変化によく気づくほうだ
3.他人の気分に左右される
4.痛みにとても敏感である
5.忙しい日々が続くと、ベッドや暗い部屋などプライバシーが得られ、刺激から逃れられる場所にひきこもりたくなる
6.カフェインに敏感に反応する
7.明るい光や、強い匂い、ざらざらした生地、サイレンの音などに圧倒されやすい
8.8.豊かな想像力を持ち、空想に耽りやすい
9.騒音に悩まれやすい
10.美術や音楽に深く心動かされる

11.時々神経がすり切れたように感じ、1人になりたくなる
12.とても良心的である
13.すぐにびっくりする(仰天する)
14.短期間にたくさんのことをしなければならない時、混乱してしまう
15.人が何かで不快な思いをしている時、どうすれば快適になるかすぐに気づく(例…電灯の明るさを調節したり、席を替えるなど)
16.一度にたくさんのことを頼まれるのがイヤだ
17.ミスをしたり物を忘れたりしないようにいつも気をつけている
18.暴力的な映画やテレビ番組を見ないようにしている
19.あまりにたくさんのことが自分の周りで起こっていると、不快になり、神経が高ぶる
20.空腹になると、集中できないか気分が悪くなるといった強い反応が起こる

21.生活に変化があると混乱する
22.デリケートな香りや味、音、音楽などを好む
23.同時に自分の中でたくさんのことが進行すると気分が悪くなる
24.動揺するような状況を避けることを、普段の生活で最優先している
25.大きな音や雑然とした状況など強い刺激に悩まされる

26.仕事をする時、競争させられたり、観察されていると、緊張し、いつもの実力を発揮できなくなる
27.子供のころ、親や教師は自分のことを「敏感だ」とか「内気だ」と思っていた

 

 

 

自律神経系が、「危険だ!」と判断・反応している症状が多いことに気づきませんか?

喜びや快感がベースではないでしょう?

(ポリヴェーガル理論の講座を受けてくださっている方はその視点で見てみてくださいね!)

 

8.豊かな想像力を持ち、空想に耽りやすい

 

などは、過剰になると”解離”と呼ばれるものになります。愛着トラウマを持っている方は、これを日常茶飯事で行っています。
もちろん、ヘルシーな想像の時間というのも存在していますし、アーテイストたちが作品を生み出す際の変性意識のようなものも、実際存在しているのも認めます。けれど、その後ろに、トラウマが潜んでいる可能性はゼロではないのです。

 

ここ数年で、ようやくHSP症状の背後には、原始反射の未統合が理由にあることが分かってきました。早い段階で、生きづらさに具体的なアプローチができるのです。

 

私も講座を開催しましたが(動画付きアーカイブ講座販売してます)、参考になる本がありますので、以下にご紹介をしておきます。

 

 

 

 

 

HSPさんだけではなく、発達障害のお子さんについても希望の本だと思います。

 

きょうも最後までお読みくださりありがとうございました。

 

 

ありおりカウンセリング
写真家・認定心理士,産業カウンセラー

さとうみゆき

 

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