「みゆきさんの生きづらさって、いつ、どんな風に回復したんですか?」
この質問、カウンセリングをしている際に、よくクライエントさんから訊かれます。(ちなみに、この間も訊かれましたっけ。^^)
別に隠すつもりもないので、お伝えしていることですが、わたし自身も、愛着の問題を長いこと抱えてきた当事者のひとりです。
「どうして私って、こうなっちゃったんだろう?」
「どうして私って、いつもこうなるんだろう?」
そんな悶絶するような問いかけに、いつも心の中で叫んでいました。
「私は、私と言う着ぐるみを着たまま、いつまで生きればいいんだろう?」って。この着ぐるみ、脱げるもんなら、脱ぎ棄てたい。私じゃない、私になって、生きてみたい。
まあ~、そのためなら、東は霊能者の力を借りることから、西は怪しい科学の力を借りることまでと、文字通り”東奔西走”し、いろいろやりましたね~!^^;
で、思うに・・なんですけど・・・!
明らかな「生きづらさ」と「生きやすさ」の分岐点(ターニングポイント)になったのはどこだったのか?と言うと、今から6年くらい前になるんですけど、クライエントとして、一切のセラピー、カウンセリング、鑑定?を受けるのを止めた時だったと思っています。
え?どうして?回復したくていろいろやってたのに?やめちゃったら、回復できないんじゃないの?
と、今、一生懸命、生きづらさに向き合っている方は思うかも知れませんね。^^;
分かります。だから私も、セラピー通いを、なかなかやめられなかったので。
でもね、あるセラピストさんとの決別をきっかけに、気づいたんです。
「私、セラピストやカウンセラーさんに自分を気に入ってもらったり、理解してもらうことが目的になってたかも?!」
って。
そもそも、自分が自分の人生をもっと楽に快適に生きていくことが最大の望みだったのに、いつしか、自分のことを100%理解してくれ、自分が苦しい時には何も言わなくても気持ちを分かってくれて、配慮してくれる、まるで神様のような人を求めようとしていた!
ということに気が付いた時、愕然としたわけです。私は、ずーっと、ずーっと、自分だけの理想の”親探し”をしていたんだな、と。で、当然、そんな都合の良い人間は、どこにも居ません!断言できます!
そこからは、”クライエント”という役割は降りよう!と決めました。その代わりに、自分を理解してくれるセラピストは自分自身しかいない!と腹をくくり、セッションを受ける側ではなく、原因を探求する側へと変わりました。
47歳で再び大学に編入して心理学を学んだのも、そうした意識の変化があったからです。でもそのお陰で、正しい心理学の知識を学ぶことが出来たし、学生と言う立場があったからこそ、精神科医の高橋和巳先生のような、本気で愛着問題に取り組まれている心理カウンセラーの先生にも出逢うことができました。
学ぶというスタンスに変わったことで、客観的な自己理解が進んだんですね。(私がセッションに心理教育を含んでいるのはそのためです。)そうしている内に、他人に理解してもらいたい!と喉から手が出るほど思っていた自分は消えて・・というより統合され、自分だけは自分を諦めずに理解したいと言う自分へと変わっていったのだと思います。
愛着の治療と言うのは、人にもよると思いますが、変化するまでに、だいたい生きてきた年齢の10分の1くらい必要だと言われています。私の場合は約4年強・・・。実際、本当にその通りだった・・・。過ぎてしまえばアッと言う間でしたが、苦しんでいる時の5年は、地獄のように長いものです。その気持ちも、重々分かった上で、始めなければ、やっぱりここにはたどり着けていなかったとも思っています。
先日、セッションの終わりに、あるクライエントさんから、
「それでも、こうやってコツコツやっていくしかないんですよね?」
と、聞かれました。
「はい!そうですね!」
と、即答したことで、ひょっとしたらクライエントさんは一瞬、「あ~、長い。」と心が折れそうになったかも知れません。もっと、希望のある答えを出せたら良かったけど・・・。
でも、愛着の傷って、自分が自分自身の親に、カウンセラーに、セラピストになれた時に、必ずよくなりますから。今はそれだけしか言えませんが、心理学のモダリテイも日進月歩ですからね!良いものは、私もどんどん学んで行きたいと思っています。それを少しでもクライエントさんに還元出来たらと願いつつ。
追記*
一年前にも同じ内容のブログ書いてたのが驚き!ブレてなかった!^^
hanahiroinoniwa.hatenablog.com
きょうも最後までお読みくださりありがとうございました。
写真家・認定心理士,産業カウンセラー
さとうみゆき
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