わたし歩記-あるき-

心理カウンセラーでもある写真家のブログです

その心理療法が自分に効果的かどうかの見極め

Sonyα7Ⅲ with sigma 85mm f1.4 DG DN Art

 

 自分の生きづらさをどうにかしたくて、様々なカウンセラーや心理療法を、転々とジプシーしてしまうこと、珍しいことではないと思います。

 

でも(無意識的には違う場合があったにせよ)、やはり辛い状態を改善したくて、カウンセリングに通っているわけですし、楽になるのに越したことはありません。さらに言えば、正直セッション代金は、どこのクリニックでも平均して8,000円~15,000円と決してお安くはないわけで、できれば少しでも早く寛解したいと思うのは当たり前です。

 

とは言えです!心のことって、身体のこととは違って、数値的なものや、画像診断で「はい、治りました!」とは判断ができません。重篤なトラウマを扱うケースだと、寛解まで数年を要するなんてことはザラですし、ドクターや心理士さんから、「ゆっくり、向き合っていきましょうね」等と言われたら、クライエントさんは、そもそも過剰適応で心を病んでしまうような方が殆どですから、「はい、わかりました!」という選択をするしかないわけです。

 

 それでも、それでもやっぱり、個人的な意見を言わせてもらうと、その人に合っている心理療法、合っていない心理療法というのは、あるような気がしています。

 

 合わないのにはいくつか理由があって、その主なものは、そもそもドクターまたは心理士の”最初の見立て”が間違えている場合です。成人期のうつ病への対処方法は、愛着障害の方には有効でない場合が多いし、発達障害だと見立てられている方の中には、実は愛着障害の方が多く誤診されていて、これまた見当はずれのアプローチをされている場合も多い。

 

 そこで、一応の目安ぐらいに考えて欲しいのですが、

 

 自分の年齢の1/10の年数、そのメソッドなりカウンセリングを”真面目に”続けてみて、あまり改善の実感が得られていないという場合は、心理療法を変えるとか、ドクターや心理士を変えることをお薦めしたいと思います。(ちなみに私は、ここが調ったおかげで、本当に生きやすくなりました。^^)

 

 

 何十年も同じカウンセラーさんに馴染んでしまっているとか、特定の心理療法にかなりのお金を使ってしまったからとか、変更できないのには、諸々の心理的理由があるとは思うのですが、「生きづらさが、実はぜんぜん変化してない!」という事実から目を背けている内は(わたしもここを認めたくなくて、何十年と時間がかかってしまったんですよね^^;)、あなたが本当に望んでいる状況には、悲しいけれど、なかなかなれないのだと思います。

 

 

 特に愛着障害に苦しんでいる方は、カウンセリングや傾聴の他に、しっかりとした心理教育を同時進行で受けていくことが大切です。ここをフォローしてくれる医療機関が少ないことも問題ではないかな?とわたしは思います。そのベースができた上で、「自分の人生にはこれまで何が起きてきたのか」、「その時、自分には何が起きていたのか」を理解していくと、愛着障害は、多くの場合、寛解へと向かいます。

 

 

 って、地位も権威もない、自分で自分の愛着トラウマを乗り越えた経験しかない一介の認定心理士がここでぽつぽつ書いてるブログなんてなんの影響力も持たないのかも知れませんが、それでも、自分の人生を取り戻したいと頑張っている、どこかの誰かにひとりでもいいから、届くといいなと思っています。

 

 

 

きょうも最後までお読みくださりありがとうございました。

 

 

写真家・認定心理士,産業カウンセラー
さとうみゆき

 

 

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