わたし歩記-あるき-

心理カウンセラーでもある写真家のブログです

”悲しい”という感情をちゃんと受け止められていますか?

Sonyα7Ⅳ with Sony135㎜ f1.8 GM

 

 昨日は、我ながらがっかりすることがありました。

 夕方5時半ごろ、地元の句会でご一緒している句友さんからLINEが入りました。内容を確認すると、NHK全国俳句大会の予選内定通知が来たとのこと。

 そろそろかな~と思ってはいたけれど、去年は1月の末頃だったので、「え?今年は早い!」と思いつつ、自分も確認していなかった郵便受けを見に行きました。中には、だいぶ遅れて届いた、夫宛ての年賀ハガキが数枚入っていただけでした。「あ~、今年はダメだったかあ・・」と思わず肩を落としました。それと同時に、自分の顔の表情が、能面のように凍り付いていくのを感じました。

 

 その瞬間から約丸1日、24時間が経過した今、ここまでの自分をようやく冷静に俯瞰して観ることができているのですが、

 

「悲しい・・・」

 

この感情を受け止めるまでに、いや~、本当にかなり遠回りしたことを痛感しています。

 

 

例えば、

 

・投句料をドブに捨てたようなものだわ!


とか、

 

・だったら、そのお金でカメラ機材買った方がよっぽど効率的だった!

 

とか、

 

・一体、どの部分が取ってもらえない理由だったんだろう?入選した人と自分の句との違いってなに?

 

とか、

 

・むかついたから、今年はNHKホールになんて、ぜーったいに行ってなんかやるもんか!

 

とか、

 

・俳句なんてもうどうでもいいし!

 

とか・・・etcまだまだあるんだけど・・・(笑)

 

まあ、ここには書けないような醜いこともたくさん毒づいて、そう・・・ほぼほぼわたしは、怒っていたのだと思います。

 

 

で、今更ですけど、改めて再認識しました。

 

人間は、”悲しい”を感じたくないとき、”悲しい”から逃避したいとき、だいたい、

 

”怒り”ます!

 

 

何故、「怒る」のか・・というと、”悲しい”という感情をどう捉えているかに依拠します。

 

 

わたしの場合ですが、”悲しむ”という感情を、”惨めなもの”という風に、長年、脳内や自律神経が認識しているのでしょう。

 

自分の中で、悲しんでいるパーツ(副人格)が、”惨めさ”を感じないように、自分の中の別パーツ(副人格)が代わりに怒ってくれているのです。でもこれ、あくまで私の場合であって、人によっては、過剰に明るく振る舞うようになる・・なんて方もいるのかも?!

 

ですが、このパターンを繰り返していると、悲しんでいるパーツ(副人格)は、いつまで経っても、無視されたまま。主人格(セルフ)による感情の協働調整がなされません。よって、ますます

 

”悲しい”=”惨めなこと”

 

という方程式を強めてしまうことになります。強めてしまうと、その悲しみから感情を逸らすために、それ以上の力が必要になりますから、「怒る」パーツをもっと強めていくことに・・・・。

 

 

約24時間、あーでもない、こーでもない、と怒っていたわたしですが、ようやく今、

 

「悲しいなあ・・・。昨年後半の感情のスランプの中、どうにか頑張ったのになあ・・」

 

と、現実を受け止められるようになって、このブログを書いています。

 

 

”悲しい”って、しんどいものです。
特に、幼少期から”悲しい”とか”悔しい”にちゃんと寄り添ってもらえてこなかった愛着の傷を持っている方は、ヘルシーな愛着の方に比べると、扱うのが難しい感情であると思います。

そもそも”悲しい”を感じてしまったら、生きてこられなかったわけですから当たり前だとも思います。感じてしまった瞬間、自律神経的には「命の危険」なわけですしね。^^;

 


”悲しい”はそれがあなたにとって、大切である証拠です。
大切なものが、自分にはあるということ。
そしてそれは、誰にも侵せないし、奪われない。
”悲しい”って、思えるって素敵なこと。
自分にとっての大切なものを教えてくれてありがとう。

 

 

そんな風に”悲しい”と思っているパーツ(副人格)に話かけていたら、”怒っていた”パーツからは、ふっと力が抜けて、そのことを考えると能面みたいになっていた顔の表情が、動かしやすくなった気がしています。

 

 

 

普段、クライエント様の感情を聴くカウンセラーにだって、悲しみも、怒りも、悔しさも、日々忙しく通り過ぎていきます。
ですが、リカバリーは、かなり早くなったかな?^^;(以前は、人間関係のことで、普通に2~3年は怒っていられたので。^^;)

 

 

 

 

きょうも最後までお読みくださりありがとうございました。

 

 

写真家・認定心理士,産業カウンセラー
さとうみゆき

 

 

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