わたし歩記-あるき-

心理カウンセラーでもある写真家のブログです

2020-01-01から1年間の記事一覧

ペットロスについて思うこと②

ベルとわたしは、アメリカで出逢いました。2003年から2009年まで過ごした、駐在先。 夫婦仲がガタガタのまま渡米した上に、慣れない海外での暮らし。夫の会社での地位が、そのまま現地の妻の人間関係のカーストになる・・いったい誰に本音を話せばいいのか?…

ペットロスについて思うこと①

愛犬ベルのまさかの「がん告知」から、気づけば10日余りが過ぎようとしています。 ここ数日のベルは、起きている時間が殆どなくなってきており、昨日まではできていたことが今日にはできない・・・そんなことが増えています。 それでも、朝目が覚めてベルの…

レンズ越しの美術館

ずっと以前、ブログか何かで書いた覚えがありますが、わたしにとっての「写真」ってあくまでも“副産物”なんだなあ…と思っています。 何の“副産物”かと言うとレンズ越しにわたしが観ている世界の、なのですが。 「写真を撮る」と言う言葉が示す一連の行動は、…

エスノメソドロジーの視点で日常の当たり前を見直すと?

先週末は大学のオンライン授業に始まり、同日午後には参加させていただいているアート思考研究会のセミナー、更にその翌日には高橋和巳先生の見立て8型の臨床セミナーと怒涛のようなインプットが続き、ひとつひとつの内容から得られた気づきがボリューミー過…

問題から距離を置くことの大切さ

友人が誘ってくれたので2カ月ぶりに都内で、ランチとお茶をして帰ってきました。 犬の介護が始まってから、自分でもどうしようもないくらいいつも彼女が逝ってしまう恐怖と不安で心が占領されており、ゆっくり友人と外出するとか誰かに話を聴いてもらうとか…

大嫌いな場所でなぜか癒されたお話

5年前から3ヶ月にいっぺん、必ず歯科医院へ通っています。虫歯のチェックと歯石クリーニングをしてもらうためです。 子供の頃からわたしにとって歯医者さんは大嫌いな場所ナンバー1と言っても過言ではないところでした。そのせいか、必要に迫られて通院する…

守りたいもの

年パス(年間パスポート)を持つほど気に入っている撮影スポットの期限が、11月で切れてしまうことに今朝ふと気づき、「ベルのことは見ているから大丈夫」と背中を押してくれた夫に感謝しつつ、現地で今年初めてとなる撮影を楽しんできました。1時間半ほど…

犬の具合

飼っている犬(14才・メス)が、7月に入ったあたりから体調を崩しており、2日に1度、点滴をしてもらうため、いま、病院に通っています。今日で点滴は3週目に入りました。 もともとクッシング症候群と言う持病があり、8才になった頃から今日までずっと投薬…

なぜトラウマさんはアブナイ人に利用されやすいのか

「なぜか人に利用されやすい」「気づくと搾取されている」「すごく良い人だと思っていると最後はこっぴどく裏切られる」 これ、トラウマの中でも複雑性のPTSDや愛着に傷がある方のお話を聴いているとよく出てくるフレーズです。 実は私もずーっと人生で同じ…

まだそんなことで悩んでるの?

たぶん、私が単に執念深いってだけなのかも知れないけど、思い悩んだことをなかなか簡単には忘れられない質だったりします。 「忘れられない」・・これの良くない点は、自分で自分を傷つけてしまうと言う点。脳内で、そのシーンを再生・・つまり追体験し続け…

先をゆく人

先日、臨床についての潮流をいったん整理したくて購入したこちらの雑誌↓↓ 治療は文化である―治癒と臨床の民族誌 (臨床心理学 増刊第12号) 作者: 発売日: 2020/08/18 メディア: 雑誌 そもそもは、東畑開人先生と信田さよ子先生の論文読みたさで購入しました。…

カウンセリングの見立ての学びへ

今年度の単位履修のゴールがどうにか見えてきたので、(不合格レポートの再提出の可能性は多分にあるけれど)今週から、今月末に受講する「見立て」のセミナーの予習を始めています。 「見立て」と言うのは、クライエントの悩み・不適応の本質は何かを社会と…

自分の過去を昇華するための執行猶予期間

本来8月は社会人大学生にとってはスクーリングシーズン真っ盛り!な時期なのですが、私はコロナのこともあり、開催されるかされないかの不確かな可能性にスケジュールを振り回されるよりは、安定した学習計画で進めたかったので、今年は単位取得に必要なスク…

からだ体験モードで学ぶカウンセリング

からだ体験モードで学ぶカウンセリング 藤原勝紀著 SE™療法をクライエントとして知れば知るほど身体を通してこころの動きを体感してゆくことの大切さを痛感しているのですが、タイトルが気になって読み始めたこちらの本にも実際のカウンセリングの現場におい…

地を味わっていく

まだ冬の寒い時期、「今年こそはこの眼でその瞬間を見てみたい!」そう思って撮ったのが、こちらの写真、『羽化』。 蝉の羽化をイメージして仕上げた作品です。 幸い割合と自然豊かな場所で暮らしているので、梅雨明けを待たず、蝉が鳴き始めてからは街路樹…

羅針盤となった本

夏休みの課題図書よろしく、7月末から読み始めたこちらの本ですが・・・ 「ポリヴェーガル理論」を読む -からだ・こころ・社会- 作者:津田 真人 発売日: 2019/06/03 メディア: 単行本(ソフトカバー) 一昨日、ようやく読み終わりました。 hanahiroinoniwa.h…

ドラクエウォークと内発的動機づけ

3月末から始まった夫の完全テレワークですが、8月に入った今も状況はまったく変わらず、自宅で朝・昼・晩と3食、規則正しく食事をする日々が続いています。(当時を綴った以前のブログです↓) ameblo.jp 当初は、往復で3時間かかっていた通勤時間を睡眠に当て…

本当に心ある人

「そっちに行ってはいけないよ〜」と言うことを、オトナで本当に心ある方達と言うのは、言ってはくれないものなんだなあと、最近痛感している。で、「そっち」に行っている時に、「でも、わたしだけはあなたの気持ち分かるから」と言う人には、十中八九つい…

手のひらに残ったもの

誰とも同じではない私だけのトクベツな何か誰も敵わない私だけの突き抜けた何か天職、天命、使命・・・そんなようなことを長い間、必死に追いかけて生きてきました。一見、向上心があって、素敵な生き方に見えるかも知れませんが、その実情はいつだって、誰…

理論やメソッドの出自を知ることの大切さ

大学で心理学を学びはじめたことで大きく変化したことの一つに、参考文献として「査読」された文章を意識して読むようになった、と言うことがあります。 「査読」された文章とは、学術論文をはじめとする、専門家による「査定=審査」を通過し、公に掲載価値…

変わりゆく「良書」の基準

地元の図書館から”予約した本が整いました”との連絡があり、束の間、雨が止んだタイミングを見計らって、いそいそと受け取りにいってきました。 借りた本の中の1冊ー 「ポリヴェーガル理論」を読む津田真人著 私が、SE™療法に出会うきっかけになった本です。…

意外と孤独な社会人大学生

今日は前々から、他大学の同じく心理学部に通う先輩Sさんと、「夏休み前の打ち上げ」と称して約半年ぶりに再会することになっていました。この日を心の支えにして(笑)、私は前日までに心理測定法の単位認定レポートをどうにか書き終えて提出し、心おきなくS…

久しぶりの苦味

カップに飲みかけにしていた液体を、ハーブテイーだと思って口に含み、ゴクリと勢いよく呑み込むと、それは冷めたコーヒーだった。「うわっ、なにこれ!」認知と味覚の不一致で、頭がしばし混乱する。記憶の彼方にすっかり追いやっていた「苦味」と今日は久…