わたし歩記-あるき-

心理カウンセラーでもある写真家のブログです

新学期が始まりましたね

 

 9月最初の月曜日。今日から新学期だよと言うお子さんも多いのではないでしょうか?ちゃんと、学校・・行けたかな?

 

 長い夏休みの後の新学期、この日は子どもたちの自殺が多いとよく言われています。先日の副島先生の講座では、コロナ禍で子どもの自死が逆に増えたというお話でしたが、家でも学校でも追い詰められた子どもたちは、いったいどこに安心・安全を感じて生きれば良いのだろう?と思います。

 

 わたし自身、義務教育中は、しんどい思いしかなく、一体いつになったら学校に行かなくても良い日が来るんだろう?とカレンダーを見つめていたものでした。

 

(前にも書いたかもしれませんが)朝起きたら、校舎が忽然と消えていたり、プールが消失したり、体育館が火事で燃えてなくなってしまえばいいと、何度も妄想していました。

 

集団で動くことが、本当に苦手だったし、こんなことを言うのはどうかと思いますが、かなりの割合のクラスメイトのことを、「どうして、こんなにも意地悪なんだろう?」と感じていました。でも、同時に、僅かながらに「どうしてこの子は、こんなにも優しいんだろう!」と感じることも、ちゃんと出来てはいました。そう言う子に、学校ではたくさん助けてもらっていたことも事実でした。

 

そして、どういうわけか、学校の先生たちというのは、私が「どうしてこんなにも意地悪なんだろう!」と感じている子たちのことの方を、可愛がったり、重宝し、取り立てているように感じられたのです。なので、学校の先生たちというのも、私にとっては”共犯者”のように見えていました。「陰でいじめをしてる子に先生たちは気づかないのかな?」「どうして、ああいう子たちと、先生は仲良くするのかな?」単純に不思議だったのでした。

 

でも、数年後にその理由がうっすら分かった出来事がありました。

 

小学校6年生の時の担任の先生と、中学校1年生の時の担任の先生との出会いのおかげで、それまで半ば義務で学校に通っていた私の人生に転機が訪れました。
彼らはそれまで教室の片隅で、目立たず、どちらかと言えば、斜め上から世の中を見て諦観していたような私に、そうっと光を当ててくれたのです。私の特性を、私の長所として、社会へと繋いでくれたのでした。認められる・・という経験です。

 

そんな出会いがあったおかげで、なんと私は、将来教師を目指そうと決めたのです。私のように、心の中に、たくさんの思いや言葉を抱えているけれど、それをうまく表現できない子をしっかり理解し、守れる大人になりたかった。

 

そして高校2年生になった時のことでした。

 

「きっと、良い先生になれるから!将来は一緒に教師として働こう!待ってるよ!」

 

と言ってくれていた中学校のU先生が、教育現場を去ったと、人づてに聞いたのです。理由は、職員室での「いじめ」でした。その時、わたしは初めて、職員室にもいじめがあることを知りました。「将来は教師になりたい!」という夢が、なんだか一気にバカバカしくなりました。「なーんだ!」と思いました。「そんなものに、自分がなろうとしていたなんて、危なかった!!学校って、危険だったわ!」っと思い出して、あきらめの笑いがとまらなかった。

 

でも考えてみたら、それも道理かも・・と思いました。

 

だって、学校の先生って、そもそも学校が好きだった人がなる確率が高いのではないでしょうか?自分にとって居心地の良い思い出だとか、少なくとも、安心・安全を感じられた場所だったからこそ、そこに還れる、特に葛藤なく職場として選べるってことなのでは?

 

あ~そういう先生が、U先生を虐めて鬱にしたんだなあ・・。で、そういう先生たちが、私が「意地悪だな」と感じてる子と、波長や気が合っていたんだな。それじゃあ、学校からいじめなんてなくならないわけだよなあ・・・。

 

・・・・と、思い続けた数十年だったわけですが、今はね、心理学やカウンセラーとしての学びを積んだ上で、また全然違った見解をもって、学校と言う現場を眺めています。

 

「意地悪」(と見えている子)な子も、職員同士でいじめをする先生も、それを醸成する心理発達の背景を、今の私は理解できるようになったからです。

 

 

私が子どもだったころは、不登校への理解がまだ社会的に追いついていなかったので辛かったですが、今は今で、全く別の痛みがあるように思います。

 

今も昔も、どうして大人になる前に、子どもたちがこんなにも、クタクタにならなければいけないのか?何も変わってないことが、ただただ悲しいです。

 

もちろん、ヘルシーに学校生活を送る子が殆どだということも知っていますが、その陰で、今日も明日も、「子ども」という着ぐるみを着せられたまま大人になっていく、社会に絶望した「子ども」と「大人子ども」が五万といることも、忘れずにいたいと思うのです。

 

 

きょうも最後までお読みくださりありがとうございました。

 

写真家・認定心理士,産業カウンセラー
さとうみゆき

 

 

 

 

 

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