ようやく半径500メートル圏内であれば、ひとりで外出できるようになりました。この分なら直に市内の移動も可能になるような気がしています。
そこで、次の目標は「電車に乗って隣町まで行ってみる」になるのですが、それをしているイメージをしてみた時に、ざわざわとした心地悪さが胸の前に覆いかぶさってきました。よくよく感じていると、それは不安と恐怖なのです。
「もし、誰も助けを呼べない場所で、再びあの痛みに襲われたらどうしよう」
「次に同じ症状が出たら、二度と歩けなくなってしまうのでは?」
そんな声が、どんどん大きく大きくなっていきます。
声を聴きながら、
「ああ!これが、単回性トラウマ(急性PTSD)の症状なのか!」
と、PTSD,トラウマ治療で学んだことを思い出していました。
急性PTSDの場合、ここで外出を回避したり、電車に乗るのを避けるようになったりすると(回避症状)、かえってそのトラウマを強める結果になってしまうのです。
身体のリハビリもだけど、そろそろ脳のリハビリもしなくちゃいけないなあ・・・
そう思いました。
「痛み」というのは、患部そのものが震源地なのではなく、脳が「痛み」と感じて、それを神経を通して患部に伝えて症状化しています。
ですから、「痛み」の認識と「行動」とががっつりタッグを組んでしまう前に、少しずつそのチェーンを緩めていかないといけないんですね。
今、そのチェーンの緩め方を自分なりに仮説を立てて実践し始めたところです。その「秘策」とは・・・ですが、上手く行ったらまたここで報告したいと思っています。
まさか自分の身体を使ってトラウマ臨床をすることになるとは思ってもみませんでしたが、知識があることで今回冷静になれています。学びって、ほんと無駄なことは一つもないですね。そして、体感して腹落ちしたことは、この先必ずクライエントさんの役に立つと思っています。
きょうも最後までお読みくださりありがとうございました。
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写真家・認定心理士,産業カウンセラー
さとうみゆき
写真を眺めてほっと一息^^
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