わたし歩記-あるき-

心と向き合う写真家の学びの記録*

実は”傾聴”に良いイメージを持っていませんでした

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10月からNKH学園で
澤村直樹先生の傾聴の講座を学んでいます。

 

 

損しない人のほめ方の法則 (角川oneテーマ21)

損しない人のほめ方の法則 (角川oneテーマ21)

  • 作者:澤村 直樹
  • 発売日: 2012/10/01
  • メディア: Kindle版
 

 

 

これまでにも何度か傾聴については
学んだことはありましたが、
正直わたしの中での傾聴のイメージは
あまり良いとは言えませんでした。

 

 

確かあれは20年ほど前。
とある有名な組織が運営する
傾聴の講座に通ったことがありました。

 

そこは毎回二人一組になって、
話を順番に聴き合い、
その後相手の傾聴をどう感じたのかを
互いにシェアする・・・
と言ったロールプレイング方式の
講習スタイルをとっていました。

 

傾聴実践の前には、
相手の話を決して否定しないことや、
相手が話した内容を
そのまま繰り返す技法など、
所謂傾聴の「いろは」と呼ばれることを
一通り教えられます。

 

教えられたからには、
基本遵守はするのですが、

 

わたし:「~~が不安だったんです」
相手:「そう~不安だったんですね~」

 

わたし:「~~だから心配で」
相手:「そうなんですね。~が心配なんですね~」

 

(以下、繰り返し・・・)

 

と言ったやり取りを、
カウンセラー役の仲間に
されればされるほど、
わたしは話をすることに萎え、
何故だか嫌になってしまったのです。
(これはあくまで、わたしの感じ方ですよ。
心地よい方もいらっしゃるでしょう。)


もちろん講座の中での
基本練習だからと言ってしまえば
それまでなのですが、
これが”傾聴のマニュアル”だからと言う
ルール・規範の中で
話を聴かれているのって
なんか嫌だなあ・・と
漠然と思ってしまったのです。

 

 

それ以後、心理系の講座やセミナーで
その日”傾聴”を扱うと聞くと
そこはかとなく憂鬱でした。。
また”あれ”をやるのかあ・・・と。

 

 

ところが、澤村先生の授業では
未だに”あれ”の実践は
しておりません。

 

それどころか、初回の授業で言われたのが、

 

「通常の会話で”傾聴”的な技法は
逆効果なのでしないでくださいね」

 

でした。

 

澤村先生曰く、
よく”傾聴”で使われている技法は
あくまでもカウンセリングの現場で
最も有効に働くものであって、中でも、
クライエントがかなり混乱している場合に
効果を発揮する技法なのだそうです。

 

 

それ以外の場合は、
雑談7:傾聴3
の割合でちょうど良いとのこと。

 

また、


「分かるは分かつ」

 

と言う言葉を教えてくださいました。

 

澤村先生は以前、
心理学の知識やコミュニケーションの技術は
相手を「わかる」ためのノウハウとして
存在するのだと思っていたそうです。
ところが、「受容」すれば相手がわかり、
「共感」すれば相手が「わかる」と言う前提で
コミュニケーションをとっていたところ、
無理が出てきた。
「わからなきゃ」と思って聴いていたら
苦しくなって、次第に聴くことが億劫になり、
相手を避けたくなってしまったそうです。
要は、「わかる」ための
知識や技術を使っているのだから
「わからない」なんてことが
あってはならないと思い込んでいたとのこと。
自分の「わからない」と言う選択肢を
自ら否定してしまったから、相手の「わからない」も
認められなかったと先生は著書の中で
述べています。

 

 

そこで、

 

「分かる」を「分かつ」と
意識するようになったところ
自然な傾聴が出来るようになったと言います。

 

 

また「共感」よりも「受容」が先。
この順番を間違えてしまうと
会話がおかしな方向へ転がってしまうそうです。

 

この本の中に、
「受容」と「共感」の順番を
間違えてしまったがために
ややこしいことになってしまったことを示す
秀逸な例がありますので、
ぜひご覧になってみてください。

 

 

 

 

「相手の意見」と「自分の意見」を
「分かつ」ところから始めて、
その中で共有できそうな考えや価値観があれば
気持ちを合わせて「分かり合う」。

 

また「分からない」ときは
「分かれられない」ときと考え、
自分と相手が同じ意見でなければならないと
こだわり過ぎていることを認めて、
冷静になるよう心掛けているそうです。

 

そして「分かれた」ままの方が
自然で楽だと感じるようなら
思い切ってそのままにし、
分かり合えるポイントが見つかれば
改めて合わせてみる。

 

その時忘れてならないのは、
「分かつ」のは意見であって、
その他の部分でつながってゆくことは
十分可能だとも述べています。

 

とにかく”傾聴”は、
技法云々以上に、
互いに「分からない」と言う土台から
スタートすることが
大切とのことでした。


でも話を聴いていると
ついつい、言いたくなっちゃうんですよね・・・

 

「あ~、それ、すごくわかる~~!!」
みたいなこと。(笑)

 

 

”傾聴”に関してずっと抱いてきた
何となく不自然なイメージが
澤村先生の講座を受講したことで
だいぶ変化してきました。

 

そして、”傾聴”の技法そのものも
時代の流れと共に、
変化のときを迎えているような・・
そんな気もするのですが。

 

 

新年の授業からは
もっと”聴くこと”そのものを
楽しめそうな気がしています。

 

 

 

きょうも、最後までお読みくださり
ありがとうございました^^
さとうみゆき