わたし歩記-あるき-

心理カウンセラーでもある写真家のブログです

年に一度の健康診断へ~難儀する心電図~

Sonyα7Ⅲ with Sony 90㎜ Macro f2.8 G OSS

 

 

 昨日は年に一度の健康診断でした。あと1ヶ月弱で、ついに50歳。これでまるっと半世紀生きたことになってしまいます。^^;(ほんと、よくここまでどっこい生き抜いたなあ。)

 

 天命を知る50歳と言われておりますが、不惑の40歳さえも留年中の自分としては、最低限、せめて肉体のメンテナンスだけはしっかりしようじゃないかと、今回はいつもよりも念入りな検査をしてきました。

 

 実は毎年のように難儀する検査項目があります。

 

それは、心電図!!

 

いま、ここを読まれた多くの方が、

 

「え?あの、ただ寝てるだけのヤツでしょ?」

 

と思われたかも知れません。

 

そうです。あの”ただ”寝てればいい”あの心電図です。(笑)

 

 

この検査の際に何が現場で起きるかと言うと、検査技師さんから毎度毎度、

 

 

「もっとだら~んとできますか~?」
「力抜いてくださいね~!」
「リラックスしてくださいね~!」

 

と言われてしまい、導入段階で、なかなかデータを録るまでに至れないのです。^^;

 

 

わたしとしては、”ただ寝てる”だけのつもりなのですよ?ただ、どうもね、心電図の波形的には、”あかんやつ”っぽいんですよ。^^;でもこれ、自分の努力ではどうすることもできなくて・・。^^;

 

(元来の病院嫌いも関係あるとは思っていますが)昨日も、横になった後、技師さんがしばらく腕をぷらぷら~と振ってくれたり、足首をゆらゆら~としてくれるなどし、どうにか検査を終えました。ほんと、申し訳なくて。で、焦るもんだから、ますます上手くいかないと言うね。^^;

 

 

 この理由ですが、心理学でトラウマや愛着、ポリヴェーガル理論について学んでから理解できました。自律神経系の”型”が、わたしはデフォルトで”過緊張”で、”情報受信過敏”なのです。

 

 もちろん、外側からはそれは分からないと思うし、普段は本人でさえ、分かっていない場合が殆どなのです。だって、ただ外を歩いているだとか、ただ電車に乗っているとかで、計り知れないくらいの緊張の負荷がかかっているだなんて、普通は思わないでしょう?

 

 

 1年前に他大学でニューロフィードバックのセッションをしている友人に脳波を測ってもらったことがあるのですが、そこでもこの”緊張”となる要因が認められていました。

 

わたしの脳波

 

 専門的なグラフの読み方などは割愛しますが、このグラフが示しているのは、わたしの神経プロフィールは、デフォルトで後頭部がすごく頑張っていて、前頭部の働きがやや乱れがちと言うことなのです。(そして、面白いのは、文字を読んでいる時に、それが収まるということ!!本を読むと落ち着いたり、俳句を詠むと安定したり、冷静な判断ができる理由が分かりました!)

 

 

 後頭部というのは、視覚や聴覚からの情報をいち早くキャッチして危険を知らせる小脳の働きが強く関わっている場所です。つまり、幼児期から危険を素早く察知する必要があったような成育歴の方に見られがちな脳波の状態です。そして、前頭部は危険を判断し、決断し、実行に移すことをつかさどる運動野が関係する場所ですが、そこの働きが弱いと、パニックや混乱に陥りやすいんですね。車の運転などが、どう頑張っても致命的にヘタクソなのも、これが関係しているのだと腑に落ちました。ですが、写真家としては、微細な視覚・聴覚情報までもキャッチし、それをマイペースで(←ここがポイント!!)作品にしていけることで、成功につながっているのでしょう。

 

 

 わたしたちは時に、他人にできて、自分にはできないことを比較して、落ち込んだり、自己卑下をしてしまうことがあります。それを”性格”のせいだと思うと、どうしても苦しくなります。で、改善しようとして、なかなか上手くいかないことで、さらに自分を責めてしまったりもします。

 

 でもそれが”性格”のせいではなく、自分の”神経系のプロフィール”によるもので、自分の努力でどうにかできるものではなかったんだと分かると、少しだけ自分に優しくなれる気がします。(それゆえに、わたしは性格を改善しようとする認知療法的なアプローチをとことんやりつくした方には、神経系そのものへのアプローチを行うセラピーをお薦めするのです。)

 

 

それをこの頃は、”ニューロダイバーシテイ”と呼ぶのだそうです。

 

 

 

 

 

 肉体という被り物を纏っているわたしたちですが、一皮むけば、数えきれないほどの”神経系のプロフィール”同士が、ぶつかりあったり、融け合ったりしながら織りなす世界というわけです。

 

 

 そんなわけで、今日もわたしは、自分の”緊張”を丸ごと抱えて生きています。まるで大縄跳びに飛び込む前のドキドキしている人と手をつなぐようにして。

 

 

 

*心電図が上手く測れないよ~って方、いませんか~?^^

 

 

 

 

きょうも最後までお読みくださりありがとうございました。

 

 

 

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写真家・認定心理士,産業カウンセラー
さとうみゆき

 

 

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