昨日は主宰している花拾い句会の2024年最初のシェア会でした。早いもので今年で3年目に入ります。
そもそも俳人でもない、結社にも所属していない、一介の心理カウンセラーであり、写真家の私が、「句会を開催する」などと言って良いものかどうか?と言う葛藤を常に抱えながら今日まで来てしまいましたが、そこでやっていることは、紛れもなく「俳句」であるし、「句会を開く」以外の好い言い回しが思いつかないので(あればとっくに採用してるのだけれど)、徘徊本流ど真ん中に居られる、「お前のような素人風情がけしからん!」とモノ申したい方にも、どうか広い心でお許しいただきたいのであります。
まあとは言え、本流の句会からはかなりかけ離れた様式の場であることは認めております。元々は『花拾いの庭』という、私が主宰する傾聴・心理カウンセリングルームの1セラピーの場として、花拾い句会を作りました。
俳句を詠んでいくプロセスというのが、(本当はここを死ぬほど語りたいのですが、ここを語り出すと半日かかりそうなので割愛します)、パニック障害、愛着障碍、複雑性PTSD、パーソナリテイ障碍B群、発達障害への心理療法とあまりにも合致するものが多く、特に日本人である私たちにとっては、豊かな四季を通じて心情をことばで表現することは、有効だろうと確信したのでした。
実は、「写真」を撮るプロセスでも、同様の効果が生じ得ると考えているのですが、写真は”カメラ”という機械を介するため、そこでハードルがひとつ上がってしまいます。カメラというそこそこ高価な電子機器をすべての人が購入できるのか?という問題と、(慣れてしまえば簡単とは言え)機材の設定ルールを理解するには、やはり学びが必要となるからです。
また、「写真を他の人と共有する」というプロセスには、SNSという場がどうしても絡んでくるのですが、そこで「いいね!」や「コメント」、「フォロワー」の数等に一喜一憂するようになってしまうと、たちまち自律神経のサバイバルモードが発動されてしまいますので、かえってトラウマを深めることにも繋がりかねない。だったら、必要なのはノートとペンだけ、選評による順位付けを行わない、傾聴と共感を目的とした「句会」という場があれば良いのではないか?というのが、私が花拾い句会を発足した理由です。
3年目に入り、初期のメンバーさんたちも少しずつ変化しています。俳句に魅入られて、本格的な結社に入られた方もいれば、0から俳句を始められた方が、俳句の大会で選を頂く方も出てきたり、俳句を日々のペースメーカーとして、淡々と自分と向き合うために詠んでいるという方も。本当に様々なスタイルで俳句と関わっていらっしゃいます。ただ、メンバーの皆さん、共通して言えるのは、日常でいろいろ大変なことは起きるけれど、心の中の静謐をしっかりと育てていらっしゃるなということです。
(*今現在、登録人数が増えたため、新規メンバーの募集は停止中です。)
ポリヴェーガル理論の講座等でお世話になっている、浅井咲子先生や吉里先生も仰っていますが、セラピストの仕事で一番大切なのは、感情の協働調整の場を提供すること。そのためには、セラピスト・カウンセラー自身が、自分の自律神経系を整えておくこと、または、その術を持っておくこと。
それ以上でもそれ以下でもないなあ・・と、最近はつくづく思います。
花拾い句会の場づくりのために、本当に様々な先輩方のお知恵をお借りしております。
「場づくり」という点では、東畑先生の考察と視点があったからこそですし、
何度も講義を受講させていただいた、日本のポリヴェーガル理論の第一人者である、津田先生にも感謝でいっぱいです。
これからも、「ただある、ただいる」を安心して実践できる場として、「花拾いの庭」をゆっくり、のんびり、育てていけたらと思っています。
きょうも最後までお読みくださりありがとうございました。
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写真家・認定心理士,産業カウンセラー
さとうみゆき
写真を眺めてほっと一息^^
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