前回のブログの続きの内容になります。
hanahiroinoniwa.hatenablog.com
ヘルシーな心理発達を遂げて大人になった方たちと言うのは、
健全な自己愛「自分を大切にする」という必須科目の単位を子どもの頃に取得済の方たち。
そして、その単位を未履修の人が、愛着不全になってしまった人達というと、ものすごく乱暴な言い方になってしまいますが、事実はそういうことなんですよね。(涙)
幼児期であれば、養育者と共に履修し、修得するのですが、大人になってからの愛着スタイルの再履修となると、中間テストも、期末テストも、ひとりで勉強して乗り越えなくてはいけません(時々、運が良い人は、友人や良いカウンセラーに恵まれて、最終試験を突破できたりもしますが)。
【自分が自分の良い親:養育者になる】
これはどういうことかと言うと、幼児期であれば、お友達に「〇〇ちゃん、大嫌い!」なんて意地悪をされて辛い悲しい気持ちになったら、両親の元に駆け込んで泣くと、両親が、「〇〇ちゃんはいい子だよ。良いところもたくさんある!自信を持って!お母さんがついているから大丈夫!」と感情調整をいてもらうのですが、大人になった今となっては、それは誰にも求められません。
だから自分で親の代わりをすることになります。
「〇〇は、素敵な人だよ。良いところだって沢山ある。これはできないけど、あれはできるし、自信を持っていいんだよ!私自身が一番の見方だよ」
と言う感じ。
でもこれ、過去に経験したことがない人にとっては、こんなバカバカしい声掛けと思ってしまう方も少なくないと思います。
わたし自身、インナーチャイルドワークでこれをしろと言われた時には、心の中で、「これやったところで、どうなるのさ!」と思っていました。カウンセラーさんの手前、やっていましたけど。
ただ、こう思っていたこと自体が、自分への「心理的虐待・ネグレクト」だと分かった時の衝撃たるやすごかった。自分自身がされて傷ついてきたモノに、わたし自身がなっていたと分かったのですから・・・。
この「積み木崩し」よろしくヤサグレてしまっている自分自身との関係を、先ずは修復しなくてはいけないんですよね・・愛着の回復って。
なのでステップとしては、
①「自分を大切にする」ことの意味を全く取り違えていた自分に気づく
②「自分を大切にする」の本当の意味を知る
③ヤサグレている自分の存在を認める
④そのヤサグレている自分に最初は噛みつかれても恐れずに歩み寄ろうとする
⑤少しずつ狂暴でヤサグレな自分が穏やかになっていくのを感じていく
⑥後天的に得た自分の中の大人の自分と協働作業に入っていく
⑦解離している複数のパーツの統合へ
こんな感じだと思います。書いていて思いましたが、これまさにIFS(内的家族システム療法)で繰り返してきたことと同じ!
大概③④のあたりがものすごく苦しくて、何かのきっかけがあれば、辞めたくなるでしょう。
⑤に入っても、些細なきっかけで簡単に③と④に戻ってしまいます。
でも、そこを粘って、粘って、粘って・・・いくと、⑥に行けるので、そこからは加速していくはずです。人に寄りますが、⑥に至るまでには2~3年ほどかかる場合が殆どだと思います。
協働調整の相性が良いカウンセラーに当たると、このプロセスがスムースに進んでいきます。それでもいろいろあるとは思いますが・・。^^;
きょうも最後までお読みくださりありがとうございました。
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写真家・認定心理士,産業カウンセラー
さとうみゆき
写真を眺めてほっと一息^^
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