いつかどこかで出会う
もうひとりの自分に届けられたら・・・
そう思って書いたこちらの記事ですが、
hanahiroinoniwa.hatenablog.com
ブログを読んだと言う数人の方から、
「同じ経験をしました」
「未だに寂しさが癒えていません。」
「今も愛犬を失った悲しみが続いていますが
誰にも言えずに苦しいままです」
と言った、メッセージをいただき、
ひとつ、ひとつ、丁寧に拝見しました。
大切な想いを届けてくださり、
本当にありがとうございます。
こんなにも同じ想いを抱いて
過ごしている方がいることに
慰められたり、我がことにも重なって
涙がこぼれました。
わたしも、実際にベルを天に送ってからの
その先のことは分からないですが、
きっとあなたと同じように、
想像もできないほどの、
身を切られるような喪失感の中へ
彷徨うことになるだろうと思っています。
それに関しては正直、
ベストな対処法などは
持ち合わせてはいません。
この悲しみの最中、
どこかすがるような思いで、
ヴィクトール・E・フランクルの
『夜と霧』を読みました。
以前から読みたかったし、
読んでおこうと思っていた本でしたが、
手に取るまでに何故か遥かな距離があった本でした。
その中に、詩人リルケの言葉が引かれており、
そこには、
「やり尽くす」というように、
「苦しみ尽くす」
と書かれていました。
人生において出逢う、
傷みや苦しみは出来るだけ忌むべきものとして
遠くに押しやって、
楽しいこと、嬉しいことを
「味わいつくす」ことだけをよしとしてきた自分に
その時、はっとしました。
「苦しみ尽くす」
これだって、自分の人生に真剣に向き合うことには
なんら変わりはないこと・・・
何故なら「苦しみ」は「歓び」とは表裏一体、
人生の一部なのだから。
そのことを収容所で極限状態にあった
フランクルは述べているのです。
そうだ。ベルを失ったら
気が済むまで、「苦しみ尽くそう」。
でもいつか回復できる自分自身が居ることも信じよう。
『夜と霧』は、わたしに、
悲しみを癒すものは、必ずしも
「幸せ」ではないことを教えてくれました。
他にも、たくさんの「ことば」に、
今回救ってもらいました。
もう、何度も読んでいた本なのに、
こんなにも本が語りかけてきてくれたことは
今までありませんでした。
若松英輔さんの『悲しみの秘義』。
そして、今日、Twitterのお友達が、
興味深い記事をシェアしてくださっていました。
まさしく、
わたしが最近経験した
心理状態が書いてありました。
本編も、読んでみたいと思っています。
朝のベルの状況次第ではありますが、
明日から2泊3日で、
実家に帰省しようと思っています。
1日のほとんどを眠って過ごしている状況で、
無事に戻って来られるか、
本当に賭けですが、それでも、
最後に家族みんなで
ベルとの楽しい思い出のひとときを
過ごしたい。そう思っています。
きょうも、最後までお読みくださり
ありがとうございました^^
さとうみゆき