わたし歩記-あるき-

心理カウンセラーでもある写真家のブログです

オキシトシンと愛着

Sonyα7Ⅳ with Sony135㎜ f1.8 GM

 今週は各地で雪による被害が多く報告されているようですが、あなたの暮らしている場所は大丈夫でしたでしょうか?実家ではお風呂の給湯システムが壊れてしまったとかで、修理を依頼するも混みあっており、業者さんが来られるのが来週の金曜日になるそうです。この場合、身体の動く母と妹は銭湯へ・・という選択肢もあるのですが、身体の不自由な父はそうもいかず、今朝のビデオ通話でも短期で介護サービスを利用するかどうか等思案しました。

 

 いま、母子間の愛着について脳科学の視点から捉えた本をいくつか読んでいます。

 

愛着と言うのは、乳幼児期に養育者とのきめ細やかな感情の協働調整によって形成される自律神経系のプロファイルでもあるのですが、そこに介在している物質に、オキシトシンという脳内伝達物質があります。

 

オキシトシンは、俗に「幸せホルモン」とか「信頼関係構築ホルモン」とか「ストレス軽減ホルモン」などと呼ばれています。

 

オキシトシンは、出産や授乳の際に増加すると言われており、これによって母親は子どもをより愛しく思うようになり、子どもも幸福感を感じるため、双方のオキシトシンの分泌量が増え、愛着関係を形成しやすくなるのです。

 

ところが、愛着形成ができなかった子どもは、必要な時期に、必要なだけのオキシトシンを得られなかったために、その後、人間関係においてストレスに弱く、問題を抱えやすいということが言われています。

 

 

マウスを使った実験では、オキシトシンを注射されたマウスは、好奇心が増し臆病なふるまいが減少します。新しい環境や新しい仲間とのつながりを楽しむようになるというのです。

逆に、オキシトシンの効果をブロックする拮抗薬を投与されたマウスでは、上記のような行動が見られなくなるそうなのです。恐るべし、オキシトシン!

 

 

では、人間である私たちは、どのようにしてその「オキシトシン効果」を享受すれば良いのでしょうか?

 

 

ひとつには、安心・安全を感じる人間関係に身を置くこと。
なんと、オキシトシン効果には伝染する性質があるそうです!
あなたの周囲にも居ませんか?何となく一緒にいるだけで心が落ち着いて来る人。別段話が面白いわけでもないけれど、何も話をしなくても、居心地の良い人。そういう人はひょっとすると、オキシトシンが常時潤沢に分泌されている人かもしれません。そういう人の傍にいるだけで、ストレス値が下がるという実験結果も報告されています。

 

また、オキシトシンは考えや連想、記憶等によっても活性化されるそうです。
つまり、好きな人を思ったり、好きな言葉を読んだり、好きな場所や、大好きな人との思い出をイメージしても活性化されるということです。

 

自分に置きかえてみると、写真を撮っている時はまさにその状態なのだと思います。美しい花や、お気に入りのイメージを形にするプロセスで遊ぶと言うのは、私にとっては最高のオキシトシン活動かも知れません。

 

あとは、優しいゆっくりしたリズムで自分自身の皮膚に触れてもオキシトシンは活性化することが分かっています。肌に触れる・触れられるのが苦手だと言う方は、ペットやふわふわしたぬいぐるみに触れることも有効だそうですので、試してみてください。

 

 

 

 

 

きょうも最後までお読みくださりありがとうございました。

 

 

傾聴・カウンセリングお申込みフォーム
(60分 3000円)

 

docs.google.com

 

 

写真家・認定心理士,産業カウンセラー
さとうみゆき

 

 

花拾い句会等の開催のご案内はこちらから・・。

 

hanahiroinoniwa.com

 

写真を眺めてほっと一息^^  

 

miusato.com