先週から始まったTBSの日曜劇場「VIVANT」って見ていますか?
堺雅人さんと阿部寛さんが共演しているという、私にとっては盆と正月がいっぺんに来たみたいなキャスティング!見ない理由はない!って感じで見始めました。
ところでこの「VIVANT」、事前の番組紹介は、モンゴルが舞台という情報以外、全くと言って良いほど明かされていませんでした。そのことで、余計にオンエアが楽しみになった・・という方も多かったんじゃないかと思います。
宣伝がなかったと言えば、ジブリの最新作、「君たちはどう生きるか」も事前情報が公開されていませんでしたよね。既に確立されたジブリブランドだからこその強気の戦略とも考えられますが、これら両社(両者)のマーケテイングは、おおむね成功と言っても良いのではないでしょうか?
では、なぜ今この「宣伝しないという宣伝」が機能するのでしょうか?
もちろん、両者とも”当たる”という勝算があってのことだとは思いますよ?
ですが、私が考えるのには、昨今、世の中から「秘密」や「知らないままで良かったこと」が、どういう形であれ明かされ、暴かれるなどしており、「未知」のものや「謎」を感じたいという私たちの潜在的な欲求が高まっているからではないか?なんて思うのです。
大昔は、「私たちが死んだらどうなるの?」とか、「死後の世界ってどうなってるの?」とか「宇宙人っているの?」とか「●●秘蔵の書物の真実は?!」みたいな情報は、選ばれた一握りの人達だけが知っていて、その一握りの人達の講演に大金を払って聞きに行ったり、書籍がバカ売れしたりしたものでした。
でも今は、ネットにつないでYouTubeを検索すれば、ごくごく普通の市井の人たちが、「死後の真実」だとか「宇宙の秘密」、「極秘の●●文書の事実!」みたいなのを赤裸々に語っていたりして、しかもそれが結構な信ぴょう性を持っていたりするもんだから、神秘でも、謎でも、なんでもなくなってきちゃってる。
「情報」の価値がぐんぐん下がっていて、昔は「知ってる」だけでそこに付加価値が発生していたのに、今では「情報」が消費され過ぎてしまって、知ってることの価値なんてほぼゼロに近いんじゃないでしょうか?
で、話は最初に戻るんですが・・・
この「情報」の価値を守ったり、高めたりするためにはどうすればいいかと言うと、「情報の出し惜しみ」だったり、敢えて「秘密」にするってことなんだと思うんですよね。
この数年で、明かされすぎちゃった世界のいろいろ・・・
私の予想では、これから少しずつだけど、また「内緒」や「秘密」の傾向が強まっていくんじゃないかなあ・・・って思います。揺り戻しってやつですよね。そこで重要になってくるのが、その「内緒」や「秘密」と繋がるための、どんな上質なコミュニテイと繋がっているか?だと思います。
開かれすぎちゃったものは、閉じていく・・・
これって自然の法則のような気もしますが、ちゃんとした一次情報と繋がれるように、普段から自分の他者への行いには気を付けていたいなとますます感じています。
今日は右脳にまかせて頭の中に流れた文章をだだだ~と綴っただけなので、お読み苦しいかも知れませんが、覚書として残します。
きょうも最後までお読みくださりありがとうございました。
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写真家・認定心理士,産業カウンセラー
さとうみゆき
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